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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第14回

聖地の宝庫、広島で「たまゆら」ゆかりの地を巡る!

2011年05月12日 18時00分更新

文● 中村信博

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 一通り保存地区を巡ったあとは、捜索範囲を少し広げて、竹原市街地やその周辺にあるスポットを歩いてみた。なお「たまゆら」の登場ポイントは、隣接する市町村を含め非常に広範囲にわたっている。それを一度にすべて回るのは時間的に難しいので、今回は竹原駅からレンタサイクルで向かえる場所に絞ってみることにした。

作中のさまざまなシーンで登場する竹原駅。待合室のベンチの形状が少し違うけれど、その他はほぼ忠実にアニメのなかで再現されている。駅前には観光案内所があって、鉄道利用の場合はここでレンタサイクルを借りると便利だ

第2話をはじめ、さまざまなシーンで登場するけた下制限高2.9mガード。竹原駅の西、国道から少し南に下った先にある

ぽってが写した写真の中でも印象的な壁画は、竹原駅前商店街「あいふる通り」の一角にある

第1話冒頭に登場するフェリーは、竹原港から大崎上島の垂水港を結んでいる。瀬戸内しまなみ海道が開通するまでは、ここから四国・今治の波方港に向かうフェリーも就航していて、竹原はかつて本四連絡の動脈のひとつでもあったのだ

第1話、たんぽぽの綿毛を追いかけるぽってが通りかかった国道陸橋。歩道橋に掲げられた交通標識と描かれた文字が、作中のカットとピタリ一致する

オープニング、友人たちを撮影した防波堤は竹原市街地の南にある的場公園の裏手にある。少しばかりわかりにくいところにあり、的場海水浴場から海岸沿いに歩いて5分ほどのところだ。地元の人によると、リゾート専用の砂浜として開発されたが、途中で放棄されたのだという

第2話、自転車でお出かけする沢渡姉弟が最初に通りかかる踏み切り。竹原の隣、大乗駅の近くにある。この写真は鉄道敷地のぎりぎり外から撮影したが、危険なので敷地内には絶対に入らないように!

そして、姉弟が通りかかる海岸沿いの道。電柱や国道沿いの法面の形が登場シーンとぴったり一致。大乗駅の近くに自宅があるとするなら、姉弟は約3kmの道のりを自転車で移動してから、竹原駅より呉線に乗ってお出かけしたのかも?

第4話のクライマックスに登場する朝日山山頂。3枚目の写真は姉弟の思い出のアングルで撮影してみた。朝日山は竹原の子供たちが一度は遠足で訪れる定番ハイキングコースで、麓からは登山道が伸びているが、レンタサイクルでは少々キツイ。劇中のマエストロのように、頂上直下までクルマやバイクで訪れるのがいいだろう

 ここまで巡り歩いたところで、時刻はもう午後6時過ぎ。淡い光に照らし出された夜の街並みも風情があるが、それはまたの機会にしよう。「たまゆら」では季節ごとの竹原の風景も登場するので、そのときに合わせて夜の街並みも取材してみたいと思う。黄金色に染まった瀬戸内の穏やかな海をあとに、筆者は竹原の街を離れたのだった。

 この「たまゆら」という作品で珍しいのは、その舞台が竹原だとはっきり表明しているところ。大抵の作品では、舞台のモチーフがどこなのかを伏せた上で物語が展開していくが、この「たまゆら」では当初から実在の地名をふんだんに登場させて、物語の舞台が竹原であることを宣言しているのだ。そこにはアニメを通じてこの街を応援していきたいという製作陣の想いが垣間見えるが、それゆえに作中で描かれる竹原の情景は、美しくノスタルジックな雰囲気にあふれている。

 一度も見たことがないのに、どこか懐かしい。作中で登場人物の一人が言ったように、この作品で描かれている竹原やその周辺の風景はどのシーンを切り抜いても叙情的で、旅人の心をどこまでもくすぐってくれる。白塗りの壁と飴色の格子窓が作り出す昔ながらの街並みと、瀬戸内の青い海が織りなす情景は、たとえアニメの聖地でなくとも「行ってみたい」と思える魅力にあふれていた。

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