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驚きの持続力で仕事を止めない!

Air/Proが24時間駆動!? 外付けバッテリー「HyperJuice」

2011年06月06日 21時00分更新

文● 広田稔(kawauso3

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Macのモバイルライフを支えてくれる外部バッテリー。それが「HyperJuice」だっ!

 Macオーナー、とりわけモバイラーの生命線といえば、今も昔もバッテリーだ。いくら軽くて高性能なモバイル機器でも、電源が入らなければ単なるお荷物。筆者もMacBook Proを出先で使っている際、「ここでバッテリー切れかよ!」と悲鳴を上げたくなるような状況に何度も出くわしている。

 一応、MacBook Proの2009年以降のモデルでは、内蔵バッテリーが交換不可能な組み込み式に変わって、駆動時間も大幅に延びている。しかし、それでも展示会の取材などで朝から晩まで外で作業する場合に、電源アダプターを持たずに出かけるのはやっぱり不安になる。

 折しも福島第一原発の事故を受けて、東京電力管内では電力不足が懸念されており、ピーク時(平日13時〜16時)の電力消費量がぐんと上がる夏に改めて計画停電を実施する可能性がなくなったわけではない。計画停電が実施された場合でも、滞りなく仕事を続けるために予備のバッテリーが欲しいところ。また、夜間に予備バッテリーの充電を行ない、昼間に使うようにすれば、ピークシフトとしても有効だ。

 そんな不安を抱えるMacBookシリーズのオーナーに注目してほしいのが、ノート型Mac用の外部バッテリー「HyperJuice」(ハイパー・ジュース)だ。アクト・ツーによる国内販売が始まったおニューなアイテムで、MacBook/Air/Proシリーズに「Apple MagSafe Airline 電源アダプタ」経由で給電する(バッテリーへの充電は不可)だけでなく、USB経由でiPhone/iPod touch/iPod、iPadシリーズなどを充電できる。

 アクト・ツーから試用機として「HyperJuice」(MBP-222)を借りられたので、早速レビューしていこう!

驚異のバッテリー駆動時間で
「停電中も24時間働けます!?」

 HyperJuiceは米国Sanhoの製品で、元々は「HyperMac」の名前で販売されていた製品。ラインナップは、バッテリー容量が異なる4種類で、価格と重さは以下の通りだ。

「MBP-222」試用機と「iPad 2」(高さ241.2×幅185.7×厚さ8.8mm)。MBP-222は重量2130gで、価格は4万4900円だ。全モデルとも、Macへの給電と同時に、USB経由でiPhoneやiPadシリーズを充電可能

「MBP-060」。重量360gで、価格1万9800円

「MBP-100」は、730gで2万9800円

「MBP-150」。重量1090g、価格3万9800円

HyperJuice」ラインナップ
型番 MBP-060 MBP-100 MBP-150 MBP-222
価格 1万9800円 2万9800円 3万9800円 4万4900円
容量 60Wh 100Wh 150Wh 222Wh
本体サイズ 幅150×
奥行き96×
高さ21mm
幅190×
奥行き125×
高さ21mm
幅226×
奥行き125×
高さ21mm
幅256×
奥行き150×
高さ34mm
重量 360g 730g 1090g 2130g

 いずれもMacに給電するためには、別途「Apple MagSafe Airline 電源アダプタ」(5800円)が必要になる。

 アップルがMacBook/Air/Proシリーズの電源アダプターに採用している「MagSafe」ポートをライセンス供与していないため、こうした回避措置を取らざるをえないのだ。

「Apple MagSafe Airline 電源アダプタ」は、本来飛行機内でMacに給電するために使うアダプターだ。シガーソケットなどに差すEmPowerポートおよび20mm電源ポートに接続可能。直販価格は5800円

Magsafe AirlineをHyperJuice付属のアダプターに差して使う

「HyperJuice」(MBP-222)前面。左からACアダプター、インジケーター類、USB、Macへの給電用ポート

中央やや左よりの丸いボタンを押すと、4つのインジケーターでバッテリー残量を表示する

 MacBookシリーズやiOS端末につないで使った場合の駆動時間はこんな具合だ(Sanhoによる公表値。各時間は、MacBook Air/ProおよびiPhone/iPadの内蔵バッテリーを含む数値)。

製品名 内蔵バッテリー動作時間 MBP-060 MBP-100 MBP-150 MBP-222
MacBook Air
11インチ 5時間 13.6時間 19.3時間 26.4時間 36.7時間
13インチ 7時間 15.4時間 21.0時間 28.0時間 38.1時間
MacBook Pro(Mid 2010)
13インチ 10時間 19.5時間 25.8時間 33.6時間 45.0時間
15インチ 8〜9時間 16.0時間 20.6時間 26.4時間 34.8時間
17インチ 14.7時間 18.5時間 23.2時間 30.0時間
MacBook Pro(Early 2011)
13インチ 7時間 13.7時間 18.0時間 23.5時間 31.5時間
15インチ 12.4時間 16.0時間 21.6時間 27.1時間
17インチ 11.4時間 14.4時間 18.1時間 23.4時間
iOSデバイス
iPad 最大10時間 34時間 50時間 70時間 99時間
iPad 2
iPhone 4 6〜40時間 約11回
満充電
約19回
満充電
約28回
満充電
約42回
満充電

 あくまでもスペック値だが、数字を見ただけでも圧倒的じゃないか! わが軍は。

 例えば、13インチMacBook Pro(Early 2011)なら、最も容量が小さい「MBP-060」でも13.7時間使える。最大容量の「MBP-222」と組み合わせれば31.5時間とケタはずれだ。iPad/iPad 2とMBP-222の組み合わせでは99時間……って、まるでRPGでレベルをMAXまで上げたような数値じゃないか!

 スペックだけを見ていてもテンションが上がるが、個人的にはMacBook Proに合わせたシルバーの見た目もかなりツボ。特に、今回お借りしたMBP-222は、一般的なポータブルHDDよりも大きく「バッテリーのお化け」といったサイズで、出先で取り出したら「それ何?」と突っ込まれること間違いなしだ。

筆者愛用の15インチMacBook Proと「HyperJuice」(MBP-222)を並べたところ。サイズは幅256×奥行き150×高さ34mmなので、iPad 2の高さ241.2mmより大きい。スゲー!

 というわけで、スペックも見た目もスゴいということがお分かりいただけただろうか? 次ページでは、MBP-222をMacBook Proにつないで実際に試してみよう!

 

(次ページに続く)

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