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インテル、タブレット向けAtomとBD対応したWiDiを披露

2011年04月27日 15時35分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 インテルは27日、東京都内にて記者説明会を開催し、4月中旬に発表されたタブレット端末向けの新Atomプロセッサーや、BD再生の無線伝送に対応したワイヤレスディスプレー技術「WiDi」について説明した。

タブレット向け新Atom Z670は
性能据え置きでより低消費電力に

タブレット端末向けに低消費電力性能を重視した、Oak TrailことAtom Z670
富士通のAtom Z670搭載スレートPCを掲げる、インテル代表取締役社長の吉田和正氏

 タブレット端末向けのAtomプロセッサーとは、コード名「Oak Trail」で呼ばれていた「Atom Z670」である。中国北京にて4月12日から開かれていた、インテル主催の開発者向け国際会議「IDF 2011」で発表されたもので、年内に35機種の搭載タブレットが登場するという。

 Atom Z670のコンセプトは、タブレット端末やファンレスのネットブックに使える省電力性能の実現にある。そのためCPUコアは1コアで、ハイパースレッディングにより論理2コアとする構成は、初期のシングルコアAtomと同様である。製造プロセスは45nm、動作周波数も1.5GHzと、高性能を狙ったCPUではない。

 その代わり、消費電力については従来のネットブック向けAtomよりも優れており、消費電力はN4xx系のAtomに比べて半分程度に減っている。それでいて、1080pのフルHD動画をスムーズに再生するだけのグラフィックス性能を持つなど、メディアタブレットに適したCPUとして設計されている。

Atom Z670の構成と接続可能なデバイス
ネットブック向けのAtom N455とAtom Z670の性能比較。おおむね同等の性能を持つその一方で消費電力は大幅に削減されている

 Atomの将来ロードマップについても簡単に説明された。Atom Z670搭載製品は年内に登場するほか、32nmプロセスで製造される次世代のネットブック向けAtom「Ceder Trail」の開発も、年内の投入に向けて進められている。Ceder Trailではさらに消費電力が10分の1程度まで削減され、その次の世代(コード名は明かされず)になる22nmプロセス版のAtomでは、さらに消費電力とチップ自体の実装面積縮小が実現されるという。

Atomプロセッサーの将来ロードマップ

WiDiがついにBD/DVDの無線伝送に対応!

BDソフト「シュレック フォーエバー」を使ったBD映像の無線伝送デモ。右のパソコンで再生した映像が、左のテレビでも表示されている。テレビの手前にあるのが、ネットギア製のWiDiテレビアダプター

 説明会でデモが披露されたのは、インテルの無線映像伝送技術「WiDi」(ワイダイ)の新バージョンである。WiDiは同社製無線LANモジュールを搭載するインテルプラットフォーム採用ノートパソコンが対応する技術で、パソコンの画面を無線LAN経由で、WiDi対応テレビアダプターをつないだ大画面テレビなどに伝送して表示できるものだ。対応アダプターはバッファローやアイ・オー・データ機器から発売されている。

 ケーブルいらずでパソコンの画面をテレビに出力できるという利便性に優れた技術ではあるが、現状のWiDiはDVDソフトやBDソフトなど、著作権保護が施された映像コンテンツの伝送に対応しないという欠点があった。それが今回披露された新バージョンのWiDiにより、著作権保護コンテンツの伝送技術「HDCP」に対応し、BD/DVDの映像も伝送可能になる。

 ただし、地上/BS/110度CSデジタル放送の映像伝送にはまだ対応していない。技術的な問題というよりも、デジタル放送の規格策定団体である「ARIB」側による承認がまだなされていないためということだ。

 すでにWiDiに対応しているパソコンの側は、インテルのウェブサイトから新バージョンのソフトウェアを導入するだけで、この機能を使えるようになる。テレビに接続するWiDiテレビアダプター側のファームウェアアップデートも必要になるが、これはパソコン側のWiDiソフトウェアから簡単にアップデートできるようになる。

 ソフトウェアの提供開始は5月の予定とのこと。WiDiの普及や利用に弾みがつくアップデートとなるだろう。

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