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スイッチでデータセンターが変わる 第68回

NX-OSも1万社、UCSも4000顧客がすでに導入

NexusもUCSも新しい!シスコのデータセンター革命は続く

2011年04月28日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田 元

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新Xeon搭載のUCSも続々登場へ

 x86サーバーであるCisco UCSには、最新Xeon E7シリーズを搭載したモデルが追加された。E7-4800に対応したラックマウント型サーバー「C460 M2」、ブレードサーバー「B440 M2」では最大40コア、Xeon E7-2800対応のブレードサーバー「B230 M2」では最大20コアを提供する。2011年4月に販売開始予定。

Cisco UCSのサーバーラインナップ。Xeon E7搭載機が追加

 また、ラックマウント型サーバーの新機種として、Xeon E7対応の2ソケットサーバー「C260 M2」が登場した。独自のメモリ拡張技術により、最大1TBのメモリを搭載可能。このほか、SSDや2.5インチHDD用のスロットを16基持ち、最大9.6TBのストレージ容量を実現する。電力効率の高い1200W電源ユニットを採用し、冗長化にも対応。データウェアハウスなどのヘビーな処理を想定した基幹業務対応の高性能モデルという位置づけだ。販売開始は、2011年第3四半期を予定している。

大容量のメモリを搭載できる「Cisco UCS C260」

 異なる世代の機種が混在していても、複数のラックにまたがっていてもUCS Managerを用いることで、単一のシステムとして統合管理できる。

半年ごとに強力なアップデートを行なうシスコの馬力

 そのほか、今回はCisco MDS 9000の暗号化機能の追加、Nexus 1010のバーチャルサービスブレード拡充、Cisco ACEでの地理的に離れたサイトへの動的な負荷分散のサポートなど、データセンター製品群の拡張が発表された。

 このように今回の発表は、Xeon E7シリーズ導入などハードウェア面での底上げにとどまらず、FCoE対応の大幅な強化やクラウドバースティングを見据えたLISPなど広範囲におよんでいる。話を聞いた限り、通常の発表会が2~3回分くらいのネタがあり、取材時間がオーバーしてしまったほどだ。シスコは、こうした大規模なアップデートをほぼ半年ごとに繰り返しており、データセンター分野での力の入れ方、鼻息の荒さが窺える。

 こうしたシスコのデータセンター戦略や実際のユーザー事例は、5月27日(金)に開催されるオンラインイベント「Cisco Data Center Forum 2011」で詳細に説明される。Cisco WebEXを使うことで、登録者はどこからでも参加できるので、ぜひチェックしておきたい。

初出時、NX-OSの顧客数を100万と記載しましたが、1万社の誤りです。また、Nexus 3064の転送速度は1msec(1ミリ秒)以下ではなく、1μsec(1マイクロ秒)以下の誤りです。お詫びして、訂正させていただきます。本文は訂正済みです。(2011年5月2日)

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