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10年の歴史を持つピークシフト機能

ピークシフト──ThinkPadの電力管理、節電だけでなく性能アップも

2011年04月28日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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実は奥が深い省電力ユーティリティー

 以上ピークシフトについて見てきた。単純な機能に見えるが、生産性や操作感を損なわないための配慮が行き届いているように感じた。

 また、省電力ユーティリティーの機能追加という点では、これ以外にもパソコンのバッテリーを有効活用するための新機能が用意されている。最後にいくつか紹介しておこう。

ターボ・ブーストの効きを良くするLenovo Turbo Boost+。冷却機構に自身のあるThinkPadだからできた機能だ

 中でも面白いのが「Lenovo Turbo Boost+」と呼ばれる機能だ。インテルのCore i5/i7プロセッサーには、ターボ・ブースト・テクノロジーと呼ばれる自動オーバークロック機能が搭載されているのは周知の事実。公式では、コアの利用状況に応じてクロック周波数が自動的に上がるということだが、実際にどんな条件でどれだけの時間ブーストするかはハッキリしていない。ただし、冷却機構が優れたパソコンであればより高い性能が得られる可能性が高いことも広く知られている。

 それをさらに深く使いこなしたのがこの機能だ。熱設計に自身のあるThinkPadだからできた機能とも言えるもので、設定をオンにするとファンが高速回転し、最高クロックで動作する時間をより長くキープすることができる。条件がそろえば、モデルナンバーで1クラス上(1ビン上)のCPUに匹敵する性能向上が見込めるという(2.6GHz→2.7GHzなど)。CPUは高価なパーツであり、定格のクロック周波数が0.1GHz上がるだけで100ドル違うというケースもありうるので、なかなかお得な機能と言える。

前面のウィンドウ周りを白く色調補正して、バッテリー消費を抑えている

通常のデスクトップ

バッテリー延命モードで設定できる項目。機種によって異なるが、省電力を突き詰めるためにはこれらの選択肢を最適な形に組み合わせることが重要。あなたの使いこなし方で、ThinkPadはもっと長く使えるようになるのだ

 またバッテリー延命モードと呼ばれる、OS設定で電力消費を細かく削る機能も強化されている。具体的には「あまり使用されないサービスを止める」「前面のウィンドウの周りを白く色調補正する」など。後者に関しては、液晶パネルは黒を表示しているときに最も電力を消費し、白を表示している際に最も電力消費が少ないという点を応用したもの。

 従来版でも壁紙を白くする機能が用意されていたが、実使用を考えると、フォアグラウンドにはウィンドウがあることが多く、効果があまり発揮できない。そこで今回は作業中のウィンドウ以外は全部半透明の白にしてしまうようにした(この状態でもデスクトップに何が置いてあるかは分かる)。

 非常にシンプルな機能だが、これだけでも100~200mWの削減効果が見込めるというから驚きだ。ThinkPad T420で使用しているパネルの消費電力は、HD解像度で2.3~3.2W、HD+解像度では2.5~3.9W(ともに最高輝度)だというから、場合によってはパネルの消費電力を10%近く削減できる計算になる。アイドル時では50%程度が液晶ディスプレーの消費電力だから、予想以上に効果があるとも言えそうだ。

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