iPadでOutlookは「アリ」!
しかし問題も……
Office 365のパブリックベータテストに申し込みしばらくすると、メールで案内が送られてくる。その指示に従い操作すると、Microsoft Online Services IDが作成され、アカウント部分はメールアドレスとして利用できる。ここまでの処理はMac上で行なうとして、問題はそこから先、サイトへのサインインを含めiPadで作業できるかどうかだ。
実のところ不安に思っていたのが、予想に反してサインインは問題なく完了した。ウェブブラウザーのチェックは特に行なわれていないようで、実験してみたところ、iPad上のSafariはもちろん、iPhoneのSafariでも、Mac OS X上のGoogle Chromeでもサインイン自体は支障なしだった。
最初にテストしたのは「Outlook Web App」。その名のとおり、メールクライアント兼スケジュール管理ソフトとして知られるOutlookのWebアプリ版で、あくまで書類作成ツールであるExcelなど他のOfficeソフトとは用途も機能も異なる。ファイルという概念に乏しいiOSのこと、OutlookならばiPadでも苦労せず使える可能性が高いと考えたからだ。
手始めに受信トレイを表示したところ、あらかじめMac OS X上からMicrosoft Online Services ID宛に送信しておいたメールが到着していた。件名部分をタップすると、文字化けもなくメッセージが表示され、添付の画像もリンクをタップすれば表示できた。画像がインライン表示されないのは残念だが、実用上は差し支えないだろう。
メールの送信も支障なく完了したものの、ひとつ問題が。そう、iOSではファイルを扱えないという問題だ。ブラウザー上の「ファイルを選択」ボタンがディム表示(淡色表示)されてしまいタップできないため、ファイルを指定する術がない。これはOSの仕様上、仕方ないところかもしれない。
とはいえ、「予定表」でスケジュールを入力したり会議を連絡したりといった作業は、iPadでも十分こなせる。添付ファイルの扱いさえ問題にならなければ、iPadでOutlookは大いにアリなのではないだろうか。
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