4月22日、シトリックス・システムズ・ジャパンは複数の「NetScaler」を仮想環境で運用するアプライアンス「Citrix NetScaler SDX」を発表した。
NetScaler SDXは仮想環境用に設計されたハードウェアで、複数の「仮想NetScalerインスタンス」が動作する。この仮想NetScalerインスタンスは完全なNetScaler環境で、ネイティブのパフォーマンス、セキュリティおよび信頼性を再現。負荷分散、キャッシュ、圧縮、SSL VPN、SSLオフロードなど、アプリケーションやサービスのデリバリーに必要なNetScalerが備えるすべての機能が利用できる。
仮想NetScalerインスタンスは、他のデータセンターで稼働する「NetScaler MPX」および「NetScaler VPX」と連携し、パブリッククラウドとプライベートクラウドを透過的に接続することも可能だ。NetScaler SDXには管理ツールが用意されており、すべてのインスタンスのプロビジョニング、監視および管理を一元的に行ない、同時にインスタンス単位で管理者権限を割り当てることもできる。
ラインナップは、HTTPのスループットが20Gbpsの「SDX 17500」、35Gbpsの「SDX 19500」、50Gbpsの「SDX 21500」という3モデル。それぞれ、既存のNetScaler MPX 17500、19500、21500モデルと共通のハードウェアを利用しており、既存のMPXアプライアンスをNetScaler SDXへアップグレードすることも可能だ。