パナソニックは22日、ノートパソコン「レッツノート」の2011年夏モデルとなる新製品5シリーズ6機種を発表した。第2世代CoreプロセッサーをCPUに搭載したモデルやバッテリー駆動時間を向上させたモデルなど、春モデルと比べて基本性能の強化を実現している。
搭載OSはすべて、Windows 7のService Pack 1適用済みとなっている。発売時期はC1以外が5月27日、「レッツノートC1」は6月24日の予定。また同社の直販サイト「マイレッツ倶楽部」では、本日予約を開始している。
レッツノートJ10
取り外し可能なジャケットをまとった異色のモバイルノート「レッツノートJ10」シリーズは、新たに第2世代Coreプロセッサーを搭載する新製品に生まれ変わった。
ボディーのサイズやデザイン、重さは従来機種と同等で、ジャケット付属のデザインにも変更はない。ディスプレーも従来どおり、10.1型/1366×768ドットを搭載する。ハイパフォーマンスモデルに付属するジャケットは黒(パンサーブラック)、スタンダードモデルは白(シフォンホワイト)となっている。
第2世代Coreプロセッサーの採用により、ハイパフォーマンスモデルはCPUに標準電圧版のCore i5-2410M(2.30GHz)を、スタンダードモデルは同じくCore i3-2310M(2.10GHz)を搭載。CPU性能と内蔵グラフィックス機能の性能を大きく向上している。
また本体にUSB 3.0ポートをひとつ備えた点も、特徴となっている。WiMAX通信機能も内蔵する。バッテリー駆動時間も若干向上しており、ハイパフォーマンスモデルは最大約13時間と、従来機種より1時間長くなった。ハイパフォーマンスモデルは標準で大容量の「バッテリーパック[L]」が添付されている。スタンダードモデルの標準添付バッテリーは「バッテリーパック[S]」(最大約8時間)。
OSはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載。Office Home and Business 2010が付属する製品と、付属しない製品がそれぞれに用意される。両機種の主な仕様は以下のとおり。予想実売価格は、ハイパフォーマンスモデルが18万円前後、スタンダードモデルが12万円前後(どちらもOfficeなしの場合、Office付きは2万5000円追加、以下同)。
レッツノートJ10 CF-J10のラインアップ | |||||
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製品名 | CPU | 液晶 | ストレージ | 質量 | 予想実売価格 |
ハイパフォーマンス | Core i5-2410M 2.30GHz | 10.1型 1366×768 | SSD 128GB | 1.205kg | 約18万円 |
スタンダード | Core i3-2310M 2.10GHz | HDD 250GB | 1.185kg | 約12万円 |
レッツノートC1
コンバーチブル型のタブレットノートである「レッツノートC1」シリーズも、第2世代Coreプロセッサー搭載機種に一新された。CPUはCore i5-2520M(2.50GHz)となり、CPU性能とグラフィックス性能が向上している。
12.1型/1280×800ドットのタッチパネル式ディスプレーを搭載。ディスプレー部分が回転することでタブレットスタイルでの使用も可能といった特徴は、従来機種から継承している。ディスプレー下側右に、タブレットスタイルで使用する場合に作業効率を高める6つの「タブレットボタン」を備える点も同様である。
本体のサイズや重さ(約1.46kg)も従来機種と同等で、バッテリー駆動時間は最大約7時間と若干(0.5時間)向上している。2台のバッテリーを搭載可能な「ダブルバッテリー」構造を採用しており、2台の併用で2倍の駆動時間を実現したり、使い切った側をホットスワップで交換・充電して長時間使い続けるといった使い方も可能だ。さらにバッテリーの急速充電機能も搭載しており、バッテリーの70%を約1時間で充電できるとしている。
そのほかの主な仕様は、メモリー4GB、HDD 320GB、WiMAX内蔵など。USB 3.0は搭載しない。OSはWindows 7 Professional 64bit版を搭載する。Officeは搭載しない。予想実売価格は20万円前後。