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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第34回

ほとんどCELL REGZA!? Z系シリーズが大幅ラインナップ強化

3Dとゲームが凄すぎる!! REGZA「ZG2」&「ZP2」

2011年04月20日 17時37分更新

文● 鳥居一豊

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ゲームに強いことが最大の魅力!?

発表会場では「3Dゲーム・ターボ」のデモを実演

発表会場では「3Dゲーム・ターボ」のデモを実演

 もうひとつの魅力(というかZP2の真のコンセプトと思えるもの)がゲームだ。もともとREGZAでは、ゲーム映像の遅延が少ない「ゲームダイレクト」機能を備えていたが、これがさらにパワーアップした。

 ZG2シリーズで約1.1フレーム(約18ms)という低遅延を実現しているのも十分に凄いのだが、ZP2シリーズの場合は、32V型で約0.7フレーム(約12ms)、26V型では約0.2フレーム(約3ms)となっている。特に26V型の低遅延はほとんど驚きの一言だ。

 筆者の経験で言えば、一般的なテレビのレベルである10フレーム以内の遅延ならば、まったくプレイに影響がないと思っていた。しかし、リズムゲームをやりこむと遅延の影響がプレイの結果を左右することに最近気付いた。これが1フレーム未満となると、もはや遅延に気付くことさえできないのではないかとさえ思う。ゲーム好きとしてはぜひ体験してみたいと思わされる低遅延だ。

 ちなみにこの機能の名称は「3Dゲーム・ターボ」である。つまり3Dゲームにも効果があるのだ! 3Dゲームの場合、32ZP2で約2.3フレーム、26ZP2で約1.5フレームの遅延となっている(ともに理論値)。超解像処理なども行なった上でのこの低遅延である。これも胸が熱くなる。

ゲーム画面サイズの設定。「オートポータブルズーム」を選択すると、入力された映像に応じて自動的にズームの入/切が行われる。PSPのホーム画面とゲーム画面を行き来するときに便利だ

ゲーム画面サイズの設定。「オートポータブルズーム」を選択すると、入力された映像に応じて自動的にズームの入/切が行われる。PSPのホーム画面とゲーム画面を行き来するときに便利だ

 さらに、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」のゲーム画面をREGZAの画面いっぱいに拡大できる「ポータブルズーム」に、「オートポータブルズーム」機能が加わった。

 これは、フル画面で映像が出力されるPSPのホーム画面と、額縁表示となるゲーム画面でいちいちズームを操作することなく、自動でズームの入/切が行なわれるモード。PSPのプレイではかなり重宝するだろう。

HDMI自動画質モード設定の画面。HDMIの「自動ゲームモード」に注目。これはPS3の信号出力に応じてY/Cb/CrモードとRGBモードを自動で切り替えるもの。「コンテンツ連動」は、映像の信号が持つコンテンツの種類に応じて映像モードを切り替える

HDMI自動画質モード設定の画面。HDMIの「自動ゲームモード」に注目。これはPS3の信号出力に応じてY/Cb/CrモードとRGBモードを自動で切り替えるもの。「コンテンツ連動」は、映像の信号が持つコンテンツの種類に応じて映像モードを切り替える

入力信号の詳細表示で、選択したソースの信号種別が詳しく確認できる。これを見ると、確かにPS3の信号が再生コンテンツによって切り替わっていることがわかる

入力信号の詳細表示で、選択したソースの信号種別が詳しく確認できる。これを見ると、確かにPS3の信号が再生コンテンツによって切り替わっていることがわかる

 また、HDMI接続時の「自動ゲームモード」は、「プレイステーション 3(PS3)」が出力する信号に合わせて、自動で画質を切り替えるもの。PS3は設定により、出力信号を「オート」「Y/Cb/Cr」「RGB」などから選択できるが、これをオートにしておくと、ゲームではRGB出力、BDソフトの再生などAVコンテンツの再生時ではY/Cb/Cr出力になる。この特徴にREGZAが対応し、RGB出力時にはゲーム用の画質モードに自動で切り替わるというものだ。

 これはマニアックすぎる!! が、当然ながらゲームユーザーにはうれしいはず。ゲーム用に自分で画質を調整した画質モードをいちいち使い分けている筆者はとてもうれしい。

原画解像度の設定画面。制作時の解像度を設定することで、より精度の高い処理を行ない、特に輪郭部の乱れなどを抑制できる。アニメ以外の映像でも効果がある

原画解像度の設定画面。制作時の解像度を設定することで、より精度の高い処理を行ない、特に輪郭部の乱れなどを抑制できる。アニメ以外の映像でも効果がある

膨大な高画質機能の一覧。アニメなどは24p制作が多いので、プログレッシブ処理を24pとすることで、動きの乱れやコーミングなどの低減が期待できる

膨大な高画質機能の一覧。アニメなどは24p制作が多いので、プログレッシブ処理を24pとすることで、動きの乱れやコーミングなどの低減が期待できる

 高画質機能については、Z2シリーズと同様に膨大な画質調整機能がある。新機種は、特にアニメについての高画質をアピールしていた。原画解像度の設定やプログレッシブ処理(I/P変換)の24p/30p/60pといった選択は、実際のところアニメにも有効だ。

 このほかに、アニメ特有の太い輪郭線をきれいに再現したり、輪郭部のノイズを低減したりといった処理を行なう「新アニメモード」も搭載。パーソナル向きのZP2ではユーザー層を想定すると「アニメも高画質」というのはアピール度が高いだろう。

 しかしながら、アニメも大好物の筆者には少々異論がある。上記の機能はきちんと機能をわかっていて使い分ければ確かに有効だが、太い輪郭線やべったりと単色で塗り分けられたセル画というアニメの特徴は、デジタル制作が主流になった21世紀ではどちらかというと減る傾向にあると感じている。

 国民的なアニメということであえて実名を挙げるが、「サザエさん」を高画質で楽しみたいという人がいるのならば、こうしたアニメモードは有効だ。だが、筆者はさすがにサザエさんは卒業した。

 私が高画質で見たいアニメは、塗り分けられた色の境目にグラデーションをかけたり、ベタ色を塗るのではなくテクスチャーを張り込んだものであり、セル画で下絵を描きコンピュータ上で彩色した後で特殊なフィルター処理を加えて水彩画のような効果を加えるといった演出が盛り込まれた最先端のアニメーション作品だ。

 こうしたアニメの場合、アニメモードはあまり効果が期待できない。むしろ、「映画」モードをベースに追い込んだ方がきちんとした映像が見られる。明るい部屋で見るならば、REGZAの場合は「テレビプロ」モードが非常に出来がよく、アニメとの相性もいい。

 所詮はマニアの戯言だが、あまりにアニメモードを盲信するのもどうかと思う。自動画質調整機能を含めたすべての画質モードにも言えるが、それらの言う通りにするのではなく、自分で自由に調整したり、いろいろと試してみて相性の良いモードを選ぶというのも、マニアックだが、王道ではあるのだ。

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