メロンインテの戦いが始まる! しかし……
翌9日、デイ1。天候は快晴。だが、路面には湿り気が残り、どのチームもウェット路面を想定して比較的柔らかいコンパウンドのタイヤを装着している。われわれは朝早くから派遣したウェザークルーからの報告により、完全ドライタイヤをチョイスしていた。ウェザークルーによれば、現地の路面は急速に乾燥が進んでいるとのことで、おそらくメロン号が走る頃にはほとんどドライ路面となっているはず。うまくすれば、ここで大きなマージンを稼ぎ出すことができるはずだ。
SS(距離) | ステージタイム(トップ差) | クラス総合タイム(トップ差) |
---|---|---|
SS1/林ノ上 I (4.16km) | 4:04.7(29.2) | 4:04.7(+29.2) |
SS2/三方 I (6.86km) | 5:57.3(TOP) | 10:02.0(+26.9) |
SS3/白木々場 Ⅰ (8.99km) | 8:52.5(TOP) | 18:54.5(+25.9) |
コドライバー田中直哉選手からの緊急連絡があったのは、筆者がメロンブックス販売ブースの設営を手伝っていたときだった。
田中選手「SS1でスピンしました。おそらく30秒ばかりやられたと思います……」
SS1「林ノ上」。途中で写真撮影をしていたカメラマンに話を聞いてみると、メロン号は総合でも上位に入る驚異的なスピードで通過したとのこと。ところが、スタートから約2km地点。上り斜面から緩やかな下りに入った直後のコーナーで、メロン号はオーバースピードから180度スピンをしてしまったのだ!
眞貝選手「ウェザークルーからの情報で自信を持ってドライタイヤをチョイスしたんですが、コースの中はウェットコンディションで非常にスリッピーでした。弱気でアタックする自分に腹が立って、そこからは頑張ってアクセルを踏んでいったんですが、途中の3速全開で曲がるコーナーでスピンしてしまいました。コースの少し先に広くなっている所がミラーに見えたので、そこまでバックで進んだんですが、途中で右フロントを側溝に落としたりして復帰まで時間を食ってしまいましたね」
田中選手の読みどおり、このステージでトップから29.2秒ものビハインドを背負ってしまったメロン号は、いきなりクラス最下位に転落。まずい、最初からこの秒差はあまりに大きい……!
そこからのメロン号の追い上げは壮絶だった。スピンしたことでクルーから硬さが取れたのか、続くSS2、3で連続ベストタイムを奪取し、本日最初のサービスAにクラス5番手で戻ってきたのである。トップの筒井克彦/多比羅二三男組のS2000まで、あと25.9秒!
(次ページへ続く)
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