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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第3回

メロンインテ、初戦の唐津は大逆転優勝!

2011年04月18日 22時32分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、MRCサポーターズ

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車検を通過し
いよいよ戦いの舞台へ!

 今回のイベントで使用するステージは、名物の高速ステージ「林ノ上」と「三方」、湖の周りを巡るギャラリーステージ「肥前」と、それにニューコース「白木々場」。レッキ(事前試走)から帰ってきた選手に聞いてみると、この白木々場ステージは「全般的に狭く低速寄りで、路面がわずかに苔ムシていてスリッピー」とのこと。そこで筆者はJRCターマックイベントの最難関ステージ、今年度は最終戦に予定されている「新城ラリー」の「雁峰」ステージと較べてみればどうか、と振ってみると、ドライバー眞貝知志選手の答えは「そりゃもう、雁峰のほうが難しいですよ!

 その答えで、大体のイメージがつかめた。おそらく白木々場ステージは、九州北部のステージの特徴を持ちながら、より低速に振ったステージに違いない。九州北部の山は比較的なだらかな山が多くて、そこに等高線に沿って敷かれた林道はストレートが短いかわりにコーナーが長いという特徴がある。たぶん白木々場ステージは、低速ロングコーナーがスタートからフィニッシュまでひたすら連続するスラローム的なステージなのだろう。こういうところはメロン号のような前輪駆動車のほうが、後輪駆動車よりも有利なはずだ。

公式車検では、マシンが規則どおりに作られているかチェックされる。まずは車重チェック

続いて安全装備のチェック。ヘルメット内側にあるステッカーを見て、使用期限内のものかを見ていく

その間、マシンは先に進んで排ガスチェック。排気管にセンサーを差し込んで、CO値が適性であるかを検査する

最後にエンジンまわりの検査。エンジンはノーマル限定で、制御コンピュータ以外は内部に一切手を加えてはならない

 公式車検後、選手は市内にある唐津神社に移動して恒例の祈祷を受ける。これは毎年開幕戦をつとめる「ツール・ド・九州」ならではの行事で、これから一年間にわたって開催される選手権の安全を関係者一同で祈るとともに、マシンにはお神酒が注がれて厄祓いされる。今年は東日本大震災の犠牲者に対する黙祷もささげられ、いつもよりも厳粛な雰囲気の祈祷となった。

拝殿の中はぎっしりとラリー関係者で埋まっている。われわれも拝殿の外から今年の選手権の安全を祈った

東日本大震災の犠牲者の冥福を祈る黙祷のあと、記念撮影では被災地に向けたメッセージが掲げられた

セレモニアルスタートは巫女姿のめろんちゃんズとともに。地元ゆるキャラの唐ワン君&子供たちのフラッグで送り出されていく

フラッグを受けて旅立っていくメロン号。沿道の人々から拍手とともに声援が

その後はめろんちゃんズもフラッグ振りのお手伝い。ラリー界に受け入れてもらっているめろんちゃんズ、本当にありがたいことです

(次ページへ続く)

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