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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2011第4回

知ったかできるパーツ基礎知識【ケース/電源/クーラー編】

2011年04月16日 12時00分更新

文● 池座 優里

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大口径ファンや複数ファンを搭載した高冷却モデル

 現在CPUクーラーに搭載されるファンのサイズは120mmが主流となっているが、140mmファンを搭載した製品や複数のファンを搭載した製品も存在する。ファンの口径や数が増えれば当然風量も増えるわけで、冷却性能は高くなる。クーラーのサイズは大きくなるものの冷却性能を重視するなら、そういったモデルを選択するのもアリだろう。

トップフロー製品では珍しいデュアルファンに対応したNoctua製「NH-C14」。ファンは取り外し可能なのでどちらか一方のファンのみでの運用も可能

こちらはサイドフロータイプのデュアルファンモデルとなるクーラーマスター製「V6GT」

2つのアルミ製ヒートシンクの間に140mmファンを挟み込んだサイズ製「峰2」。吸排気を1つのファンで行ない、高い冷却性能を実現している

ヒートパイプの方式による違い

 最近のクーラーではほとんどの製品でヒートパイプが採用されているがヒートパイプの数、太さ、コア部の接触方式などに違いがある。
 まず太さについてだが、現在の製品では多くの製品が6mm径を採用。一部8mm径のモデルもあるが、冷却性能に与えるインパクトはそれほど大きくない。一方で、大きなデメリットもないため好みで選択していいだろう。

8mmヒートパイプ4本搭載したAkasa製「Venom」

こちらも8mmヒートパイプを採用したCORSAIR製「A50」(写真左)と上位モデルの「A70」(写真右)

 また、ヒートパイプの接触方式には直接CPUのコア部に接触する“直接触式”(ダイレクトタッチ等とも呼ばれている)と”非接触式”の2種類がある。一時期“直接触式”の製品が多くなっていたが、2010年から2011年にかけて発売されたモデルについては半々といったところ。実際ベンダーによっては“直接触式”に明確なメリットがないため採用を見送っているところもあり、その効果の程は未だ定かではない。

“直接触式”と”非接触式”、どちらが優れているのかについては未だ明確な結論が出ていない

簡易水冷キットによって水冷はより身近に

 これまで水冷方式のCPUクーラーというと冷却性能は高いものの、大掛かりかつ、メンテナンスも面倒なイメージがあり、一部のハイエンドユーザー向けといった趣が強かった。ところが、そんな状況を打破したのが2009年にリリースされたCORSAIR「CWCH50」だ。

かつては、あまり冷えないと自作マニアに敬遠されていたメンテナンスフリーの一体型水冷ユニット。CORSAIRから登場した「CWCH50」は、その定説を覆した

 CWCH50はメンテナンスフリーの簡易型水冷ながら、高い完成度と冷却能力によりユーザーの信頼を勝ち取り、CPUクーラーに「簡易水冷」という新しいジャンルを確立した。その後、多くのメーカーから簡易水冷キットが発売されたことで、価格も下がりハイエンドの空冷クーラーとの価格差もなくなってきている。
 これから夏にかけ暑くなる時期に向けてCPUクーラーの購入を考えているなら、思い切って簡易水冷に手を出してみるのも面白い。

CWCH50の上位モデルとなる水冷キット「CWCH70」。ラジエーターの大型化と120mmファンデュアル仕様により、CWCH50より高い冷却性能を実現

6000円台と水冷としては非常に安価なAntec製「KUHLER H2O 620」。これから水冷を始めるならおすすめのクーラーだ

サイズから発売されている一体型水冷CPUクーラー「APSALUS 90」(写真左)と「APSALUS 120」(写真右)。「APSALUS 90」は90mmファンを搭載しCPUとの接触面に銅を採用した製品で価格は8000円前後。「APSALUS 120」は120mmファンを搭載、CPUとの接触面をアルミに変更することで6000円台と低価格を実現

PCは性能だけでなく安定性も重要

 ここまで、PCケース/電源ユニット/CPUクーラーのいまどきについて紹介してきた。いずれも性能に直接影響のないパーツばかりで、ある意味最もコストを削減しやすいパーツといえる。実際、安いものと高いもので非常に価格差のあるジャンルでもある。

パフォーマンスだけでなく、長く使える安定性を重視したPCを構築するためにも、高エアフローのケース、安定した電源出力を持つ電源ユニット、冷却性能の高いCPUクーラーは重要な要素となる

 しかし、どんなに高性能なPCでも安定して動作しないのでは宝の持ち腐れ、実際にPCを使う上では性能以上に安定して動作することが重要なのは言うまでもない。そう考えると高エアフローのケース、安定した電源出力を持つ電源ユニット、冷却性能の高いCPUクーラーといったパーツはパフォーマンス以上に重視されるべきだ。
 アキバのパーツショップ店員の多くも、CPUやビデオカードといったパーツ類より、PCケースや電源ユニット等に予算を多めに割くという人が多い。それほど、重要なパーツと位置付けているわけだ。是非、本特集を参考にしてパフォーマンスだけでなく、長く使える安定性を重視したPCを構築してほしい。

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