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週刊 PC&周辺機器レビュー 第98回

Sandy搭載の静音なスリムタワー Endavor MR4100

2011年04月15日 12時00分更新

文● 池田圭一

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Windowsエクスペリエンスは「5.2」。CPUスコアが突出しているが全体的なバランスはいい

 評価機構成でのWindowsエクスペリエンスインデックスは「5.2」(グラフィックス)。CPUスコアが「7.5」という高得点を出していることを考えると、CPU内蔵グラフィックスが足を引っぱっていることになる。しかし、それ以外のメモリー、ゲーム用グラフィックス、HDDスコアは5.8~5.9であり、トータルバランスは整っている。総合ベンチマークプログラム「PCMark Vantage」によるベンチマークテストの結果も、総合値で「8577」という高得点であった。

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
8577 4770 6100 5220
Music Communications Productivity HDD
8291 11385 6973 5218

 MR4100はスリム筐体のため、ハーフハイトの拡張カードと300Wの電源という制約がある。しかしCPUに関しては、より高速なCore i7-2600の選択も可能だ。今回の試用機のようにCore i5-2500を選ぶのであれば、グラフィックス機能にはGeForce GT 430を選択してパワーアップを図ると、さらにバランス良く充実した性能を実現できる。しかし普通に使っている限りでは、CPU内蔵グラフィックスでも不都合は感じなかった。


 MR4100のベース価格は4万2420円で、価格にはケースと電源、マザーボードに標準付属品が含まれる。これにOSやCPU、メモリー、ストレージなどを選択した試用機の構成では9万7545円。5月16日までのキャンペーン価格では9万2295円となる。

 プレインストールソフトの構成やスリムタワーという形態は、ビジネスユースをターゲットにしたものだろう。最近の一体型省スペース機やデスクトップ代替大型ノートが6~8万円でそこそこの性能となっていることを思うと、この構成はやや高額な印象を受けるかもしれないが、スリムタワーにはパーツ交換によって製品寿命を延ばせるメリットもある。

 国内大手パソコンメーカーのほとんどがタワー型デスクトップ機から撤退した今となっては、一体型ではない(多少なりとも中身をいじれる)スリムタワーは、家庭に導入するマシンとしても有用な存在と言えよう。

Endavor MR4100(評価機構成) の主な仕様
CPU Core i5-2500(3.30GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス CPU内蔵(Intel HD Graphics 2000)
ディスプレー 18.5型ワイド 1366×768ドット
ストレージ HDD 1TB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x4×1、PCI Express x1×2
インターフェース USB 2.0×9、IEEE 1394、DVI-D出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど
サイズ 幅98×奥行き405×高さ357mm
質量 約7.5kg(基本構成時)
OS Windows 7 Home Premium 64bit
価格 9万2295円(5月16日までのキャンペーン適用時)

筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


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