検索エンジンマーケティング(SEM)とその他のチャネル、たとえばディスプレイ広告や電子メールなどと組み合わせることで、より大きなシナジー効果が得られるといったケーススタディは時折発表される。しかし広告主の現場ではまだそれほど積極的に取り組みが進んでいるわけではない。米調査会社のeMarketerが、サーチとディスプレイ広告の活用により、消費者のブランド助成想起にどれほど影響があるかのレポートを紹介した。
同調査は米iProspectとcomScoreが米国のインターネットユーザーを対象に実施。オーガニック検索/リスティング広告/ディスプレイ広告を通じた接触ごとのブランド助成想起の割合を調べた。自然検索、リスティング広告、ディスプレイ広告に接触したユーザの助成想起率が最も高く、次いでオーガニック検索またはリスティング広告とディスプレイ広告の接触が高かった。一方で、ディスプレイ広告のみ、サーチのみは低い結果となった。
eMarketerプリンシパル・アナリストのDavid Hallerman氏は「コンバージョンの大半は、数多くの広告やマーケティングチャネルにおける、長期的かつ複雑なインタラクションの結果として生まれるものだ」と述べ、「それでもなお、消費者のラストクリックを重視するマーケッターがおり、コンバージョンに通じる購買ファネルのどのステップよりも、検索結果上で発生する(最後の)クリックを重視しているのだ」と課題を指摘した。
Uniting Search and Display for Stronger Results eMarketer
http://www.emarketer.com/Article.aspx?R=1008337