Mac用パーソナルデータベースソフト「Bento」が、約1年6カ月ぶりにメジャーアップデートを果たし、バージョン4となった。同時にiOS版もマイナーアップデート。着実に歩みを進めたその内容を紹介する。
データベースの書き出しや簡易表計算機能を備えて正当進化
Bento 4 開発/販売元:ファイルメーカー(株) 価格:5800円(シングルユーザー)、1万1500円(5ユーザー ファミリーパック) http://www.filemaker.co.jp/bento/ |
「Bento」は、ファイルメーカー(株)が販売する個人向けのデータベースアプリだ。Mac OS Xが標準で備えているデータベースエンジン「SQLite」を利用しているため動作が軽快で、「アドレスブック」「iCal」「メール」といった標準アプリとの連携が手軽。豊富なテンプレートがあるので、若干カスタマイズすればほとんどの場面で思い通りに使える。表計算アプリのようにリスト形式でデータを入力可能、フォーム画面でレイアウトできるなど、初心者でもわかりやすいのが特徴だ。
Bentoの基本的な操作
バージョン4では新機能として、簡易リストで集計行を利用できるようになったほか、Bentoユーザー同士のデータの受け渡しが楽になるレコードを含めたテンプレートの書き出し、印刷用途に適したテーマの追加、フォームのアイテムロック機能など、これまで不満とされていた点を解消する機能が追加されている。印刷を想定したデータベースが作りやすくなったため、簡易的な帳票の管理用アプリとしても実用的になった。
簡易リスト
テンプレートの書き出し
印刷用テーマ
また印刷面の強化で、ラベル印刷に対応した点も大きい。国内で流通しているA4ラベル用紙があらかじめプリセットされており、表示するフィールドを選択するだけで活用できる。
ラベルプリント機能
なお、印刷設定画面は「ファイル」→「プリント」→「ラベル」を選ぶと表示される。「セットアップ」では印刷するデータを、「レイアウト」では使用するラベル用紙を選択。リストにないラベルは「カスタムラベル」として自分で設定することも可能だ。
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