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印刷機能やiOS連携をはじめ大幅パワーアップ!

新しくなった「Bento」シリーズの魅力

2011年04月14日 20時07分更新

文● 倉田吉昭、MacPeople編集部

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Mac用パーソナルデータベースソフト「Bento」が、約1年6カ月ぶりにメジャーアップデートを果たし、バージョン4となった。同時にiOS版もマイナーアップデート。着実に歩みを進めたその内容を紹介する。


データベースの書き出しや簡易表計算機能を備えて正当進化

Bento Bento 4
開発/販売元:ファイルメーカー(株)
価格:5800円(シングルユーザー)、1万1500円(5ユーザー ファミリーパック)
http://www.filemaker.co.jp/bento/


 「Bento」は、ファイルメーカー(株)が販売する個人向けのデータベースアプリだ。Mac OS Xが標準で備えているデータベースエンジン「SQLite」を利用しているため動作が軽快で、「アドレスブック」「iCal」「メール」といった標準アプリとの連携が手軽。豊富なテンプレートがあるので、若干カスタマイズすればほとんどの場面で思い通りに使える。表計算アプリのようにリスト形式でデータを入力可能、フォーム画面でレイアウトできるなど、初心者でもわかりやすいのが特徴だ。

Bentoの基本的な操作

Bento

Bentoではデータの入力や一覧に向いた表形式と、レイアウトの整ったフォーム形式など、表示を自由に切り替えて利用できる。「Microsoft Excel」や「Numbers」のデータも読み込み可能だ

Bento

フォーム形式では、画面左下の一覧から、表示するフィールドを選択して配置する。ひとつのデータベースに簡易/詳細表示など複数のフォームを用意すれば、目的に応じて切り替えられる


 バージョン4では新機能として、簡易リストで集計行を利用できるようになったほか、Bentoユーザー同士のデータの受け渡しが楽になるレコードを含めたテンプレートの書き出し、印刷用途に適したテーマの追加、フォームのアイテムロック機能など、これまで不満とされていた点を解消する機能が追加されている。印刷を想定したデータベースが作りやすくなったため、簡易的な帳票の管理用アプリとしても実用的になった。

簡易リスト

Bento

簡易リストでは表形式と同じように集計行が使えるようになった。項目数を数える「カウント」のほか、四則演算や平均値、最大値などが利用できる。なおiOS用のBentoでも集計行は利用可能だ


テンプレートの書き出し

Bento

データを含んだ状態でテンプレートを書き出せる。テンプレートが参照しているライブラリがある場合は、書き出しの対象に含めるかを選べる


印刷用テーマ

Bento

印刷に向いたテーマとして「エッチング」と「クラシック」の2つのテーマが追加されている。いずれもシンプルな単色のテーマなので、印刷しても背景が邪魔にならない


 また印刷面の強化で、ラベル印刷に対応した点も大きい。国内で流通しているA4ラベル用紙があらかじめプリセットされており、表示するフィールドを選択するだけで活用できる。

ラベルプリント機能

Bento

印刷設定画面に「Bento」という項目が現れ、「フィールドを挿入」から印刷したい項目を選んで自由にレイアウトできる

Bento

ラベルにはテキストデータだけでなく画像データも加えられる。例えばMac本体の写真付きラベルを作って周辺機器やメディアに張っておけば、どのMacで使っているのかが一目瞭然だ


 なお、印刷設定画面は「ファイル」→「プリント」→「ラベル」を選ぶと表示される。「セットアップ」では印刷するデータを、「レイアウト」では使用するラベル用紙を選択。リストにないラベルは「カスタムラベル」として自分で設定することも可能だ。


(次ページに続く)

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