「ATTO Disk Benchmark 2.46」によるベンチマーク
最後にATTO Disk Benchmark 2.46のスコアも確認しておこう。こちらは転送サイズごとにベンチマークを測定し、最も効率のいい転送サイズと最大転送速度を計測できる。
ATTO Disk Benchmark 2.46は、もともとスコアが高めに出るベンチマークだが、300G3のリード性能は最大284MB/s、ライト性能は最大227MB/sで公称値を上回った。
120G3でもリード性能は最大283MB/s、ライト性能は最大140MB/sを記録しており、特にライト性能はSSDSA2MH120G2から約20MB/sと大幅に向上している。
SATA2.0接続のSSDSC2MH120A2との比較でもライト性能こそ及ばないものの、リード性能については同等以上のスコアとなった。
X25-Mの後継として正常進化
価格性能比も優秀な320シリーズ
ここまでテストしてきた320シリーズだが、シーケンシャルアクセスについてはX25-Mが苦手としていたライトだけでなく、高速だったリードでも確実に性能の上積みが期待できる。
さらにランダムアクセスについてもライトこそやや遅くなるものの、リードについては同等かそれ以上の性能を発揮するため、OSやアプリケーションの起動のようなランダムアクセス、特にリード性能が重要な場面で力を発揮してくれるだろう。X25-Mの良さをそのままに、さらに弱点を補ったかたちとなる320は、その後継として順当なモデルといえる。
コストパフォーマンスの面でも優秀だ。秋葉原界隈のパーツショップによる予価情報では、販売価格の面では同じ120GBモデルを比較すると120G3が1万9000円前後なのに対し、SSDSA2MH120G2の市場価格が1万9500円前後。同容量のX25-Mよりも僅かながら安価に設定されている。性能だけでなく、25nmプロセスのMLC NAND フラッシュメモリを採用したことで実現した高いコストパフォーマンスが如何なく発揮されたかたちだ。
ラインナップも最大600GBという大容量まで実現したIntel SSD 320シリーズは人気のX25-Mの後継モデルとしてふさわしいSSDで、順当に世代交代が進んでいくことだろう。
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