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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」第60回

UPSで停電でもPCを安全にシャットダウンさせる技

2011年04月12日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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手ごろな価格で4つの出力コンセントを持つ
オムロン BY35S

オムロンの「BY35S」。出力は正弦波タイプで重さは約4.5kg。サイズは幅92×奥行き285×高さ165mm

 今回UPSの動作テストに使用したのは、デルのデスクトップパソコン「Dimension 9150」だ。最大375Wの電源ユニットを搭載するタワー型パソコンであり、HDDを換装した程度で内部構成は購入時とほぼ同じ。ディスプレーは同じくデルの17型ディスプレー「E176FP」で、最大消費電力は40W。スペック上では合計で400Wを超えるが、あくまでも最大値の話。実際の消費電力は100~150Wというところだ。CPUやグラフィックに負荷のかかる処理をしたり、ディスプレーの輝度を上げたりすると200W程度になる。

 そこでオムロンの「BY35S」を試用してみた。直販価格が2万円と手頃ながら、「正弦波」タイプ(後述)で出力は200Wを超える210W(350VA)。USB端子を備えており、パソコンと接続してネットワーク経由での電源管理や、停電時の自動シャットダウンなどが可能になる。

 出力用のコンセントは4つ備えており、そのすべてで電源のバックアップが可能だ。バッテリー容量は7.2Ahで、満充電には最大約12時間かかる。電源のバックアップ時間は100W出力時で15分、200W出力時で6.5分という(いずれもカタログ値)。

BY35S背面の端子類

 正常に動作している状態で、BY35Sの電源ケーブルを外してみた。すると停電警告のブザーが4秒間隔で鳴り出す。パソコンは使用できる状態のままだ。そのまま放置していると、約10分後にはブザーが1秒間隔になり、12分10秒で電源が落ちた。

電源ケーブルを外すと状態表示が変わり、ブザーが鳴り出す

 パソコンの前で作業しているなら、停電でブザーが鳴り出したらすぐにシャットダウン操作を行なえばいい。10分の猶予があれば余裕だろう。しかし席を離れている場合など、すぐにシャットダウン操作ができないこともある。そこで付属のシャットダウンソフト「Simple Shutdown Software」を利用しよう。

 このソフトをインストールすると監視ツールが常駐して、停電したときにパソコンを自動でシャットダウンしてくれる。自宅でサーバーを運用している場合でも活用できる。対応OSはWindows 7/Vista/XP/2000、Windows Server 2008 R2/2008/2003、Linuxなど。

UPSの状態をモニターし、バッテリー駆動に切り替わったら、60秒後にシャットダウンする「Simple Shutdown Software」(右はバッテリー駆動状態)

 企業で利用する場合などは、ネットワーク上からUPSを管理できる付属ソフト「PowerAct Pro」を利用しよう。UPSの起動/停止やセルフテストのスケジュールを設定したり、LAN上にあるパソコンの電源をオン/オフできる。なお、シール鉛バッテリーの期待寿命は4~5年で、交換用バッテリーパックは1万800円となる。

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