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物欲AVコモノ道 第91回

電車の中でも気軽に作曲! iPhone用シーケンサを試す

2011年04月11日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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iPhoneで使える本格的なシーケンサ「MusicStuido」

MusicStudioの鍵盤画面。キーの大きさを変えられるほか、2段表示も可能。音階をアルファベットで表示するオプションもある

MusicStudioの鍵盤画面。キーの大きさを変えられるほか、2段表示も可能。音階をアルファベットで表示するオプションもある

 より本格的なシーケンサを使いたいというのであれば、1700円と若干高価だが、豊富な機能を備えた「MusicStuido」がオススメ。128トラックを扱うことができ、これ1つでかなり本格的にDTMを楽しむことができる。

 起動すると鍵盤が現われる。画面上部にある鍵盤を模したボタンをタップすると、鍵盤の位置をドラッグで変えられるほか、ピンチ操作でキーの大きさを変更することができる。

 さらに鍵盤にアルファベットで音程を表示するように設定できるほか、上下2段で表示することも可能。2段表示にした場合、個別にドラッグで鍵盤の位置を変えられるなど、きめ細かに設定できる。

楽器の選択画面。ピアノや弦楽器、管楽器などクラシック系の楽器が多く揃えられている印象だが、ギターやベース、ドラムキットもしっかり用意されている

楽器の選択画面。ピアノや弦楽器、管楽器などクラシック系の楽器が多く揃えられている印象だが、ギターやベース、ドラムキットもしっかり用意されている

 楽器は上部に並んだタブから「Instruments」を選ぶことで変えられる。各種鍵盤楽器から管楽器、ギターにベース、シンセ、ドラムキットなど、40種類の楽器から選べる。さらに「Classic package」(600円)や「Band Package」(600円)など、追加の音源を購入することもできる。

ミキサー画面。トラックごとに音量とパンを調整できるほか、特定のトラックをミュートして再生することもできる

ミキサー画面。トラックごとに音量とパンを調整できるほか、特定のトラックをミュートして再生することもできる

ピアノロールでステップ入力しているところ。音の長さを画面下から選び、音符を置きたい位置をタップすればよい

ピアノロールでステップ入力しているところ。音の長さを画面下から選び、音符を置きたい位置をタップすればよい

 実際にシーケンサとして使うには、まず「Tracks」タブをタップし、メトロノーム型のアイコンをタップしてテンポと拍子を選ぶ。

 入力方法は鍵盤を使ってリアルタイムで演奏した内容を記録する方法と、縦軸で音程、横軸で音の長さを表現するピアノロールを使い、1音ずつ入力する方法の2種類があり、好みに合わせて選択可能だ。

 Tracksタブでは、各トラックごとの音量やパンの調整が可能なほか、特定のトラックをミュートしたり、トラックごとコピーするといったことができる。さらに、ここからピアノロール画面に移動し、たとえばリアルタイム入力で演奏したときに間違った音を修正する、といったことも可能だ。

エフェクターのひとつとして用意されている「Amp」。オーバードライブをかけることができる

エフェクターのひとつとして用意されている「Amp」。オーバードライブをかけることができる

 「Effects」タブでは、リバーブやディレイ、イコライザーなどといったエフェクターも使える。ディレイでは2分音符から32分音符のいずれかでディレイタイミングを指定できるほか、付点音符(Dotted)や3連符(Triplet)のディレイも選べるなど、設定項目が細かいのも嬉しい。

 ファイルはWAVやMIDI形式でエクスポートできるほか、ウェブブラウザーでPCからアクセスしてファイルをダウンロードする機能ももちろん用意されている。

 とにかく多機能なため、iSequenceのように気軽に使えるわけではないが、本格的に音楽制作をしたいなら、1700円を出す価値は十分にあるアプリだ。

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