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SIMロックフリー時代の先駆けとなるか?

「b-mobile Fair」説明会が開催 新しい形のデータ専用SIM

2011年04月08日 21時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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月754MBまでの利用であればお得な「b-mobile Fair」

 ちなみにb-mobile Fairをオススメするのは、ユーザーを5種類に分け、「超ヘビーユーザー」とスマートフォンを使っていない「ノンユーザー」を除いた、3種類のユーザーと語る。プリペイドという料金支払方式からもニッチな市場を狙った製品という見方もあるが、「予想以上に多くの方に向いているSIMカード」なのではないかともする。

月額300MB程度のパケットしか利用しないユーザーにとっては大変お得なプランだ。しかもこのようなユーザーは比較的大きな部分を占めていると日本通信では見ている

 というのも、1GBのb-mobile Fairを購入/チャージすると最大4ヵ月間使えるため、1ヵ月のデータ量が250MBまでならば月2078円で済み、また他社の料金プランと比較でも、月754MBまでの利用であればお得になると同社では計算しているためだ。

 現実的には突発的に大量のデータ通信が必要なケースもあると考えられるため、常にb-mobile Fairがお得になるとは限らないが、新しい選択肢として大きな魅力を持っていることは間違いない。

携帯事業者から端末を購入する時代から
端末とSIMをそれぞれユーザーが選ぶ時代に

 なお説明会ではSIMロックフリー時代の到来にともなう今後の変化の見通しなども語られた。福田氏はSIMロック解除の議論が行なわれていた時期に、「ソフトバンクのケータイにドコモのSIMを差して利用できるようになる」といった形でメディアに取り上げられる機会が多かったことに、違和感を感じていたとする。

 「SIMフリーによって始まるのはユーザーさんが端末とSIMを自由に選んで購入するという形」であるとし、三田氏も「実際にはもっと爆発的な状況が起きるのではないか」と端末メーカーサイドに大きな変化が生まれると見る。

 たとえば以前は、携帯電話には技術基準適合証明(技適)のマークが端末にプリントされている必要があったが、これが2010年4月以降は端末ディスプレーへの電磁的な表示でも可能になった。これは非常に大きな規制緩和であり、海外メーカーにとっても日本の技適を取得しておこうという動きになりつつあり、端末単体で販売されるケースはどんどん増えてくるのではないかと見ている。

SIM単体契約時にドコモから渡されるパッケージを披露する三田氏。折られた厚紙にSIMカードが挟まっているのは日本通信の製品と同じだ

 また、ドコモがSIM単体で契約を受け付けるようになったという事実も大きなインパクトがあった。ドコモでSIM単体で契約した際にユーザーに渡されるパッケージが、日本通信のb-mobile製品と似た形であることを取材陣に見せ、「われわれのやり方を理解いただけるようになったのではないか」(三田氏)と、同社のビジネスモデルの先進性について改めてアピールした。

本来は3月14日に発表会が行なわれる予定だった。しかし、同社が提供するIP電話サービスの強味を被災地で活かすべく、福島県と宮城県に100台ずつの端末を提供し、現在も利用されているとのこと


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