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2011年版 新世代ウェブブラウザー対決 第1回

GPU活用と新JavaScriptエンジンが光る Firefox 4.0

2011年04月07日 12時00分更新

文● 山本雅史

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タブグループの表示はGPUでアニメーション

タブバーの左にある[▽]のボタンは、タブの一覧表示や切り替えを行なうもの

 タブバーの一番左にある[▽]マーク(タブを一覧表示する)を押すと、現在表示しているウェブページをギャラリーのように一覧表示する機能も加わった。ギャラリーから表示したいウェブページをクリックすると、Windows 7ではスムーズなアニメーションで画面が拡大する。これにはGPUを使ったアニメーション効果が使われている。

一覧表示ではウェブページのサムネイルが表示される。表示したいウェブページをクリックすると、アニメーションで拡大される

 さらに、このボタンを押せば表示されているウェブページの名前が一覧で簡単にわかるため、目当てのページに切り替えるのも簡単だ。ちなみに「Firefox Sync」を使っていると、このメニューに「他のパソコンで開いていたタブ」というメニューが追加される。Firefox Syncに関しては後ほど説明する。

「Firefox Sync」を使っていると、ほかのパソコンで開いたタブを別のパソコンでも表示できる

よく使うコマンドをまとめた「Firefox」ボタン

Firefoxボタンのメニューには、よく使うコマンドが登録されている。オプションのメニューやダイアログからコマンドを探さなくてもよくなった

 新UIで目立つのは、Firefox 4.0の最上部にある「Firefox」ボタンだ(Windows/Linux版のみ)。Firefoxボタンをクリックすると、よく使われるコマンドが一覧になって表示される。従来のように「オプション」からメニューをたどって操作しなくても、1アクションで操作できるため使いやすい。前述のように、従来型のメニューもAltキーを押すと表示される。

 そのほかの細かなインタフェースの改良としては、URLを入力する「スマートロケーションバー」が進化している。スマートロケーションバーとは、文字を入力するとサイトの閲覧履歴やブックマークなどから、自動的にURLの文字列を補完して候補を一覧表示する機能だ。

 Firefox 4.0ではこの一覧に、文字列にマッチするタブを表示する機能が加わった(必ずタブがヒットするわけではないようだが)。また、検索対象の絞り込みや性能の向上が図られている。

スマートロケーションバーに「週刊」と入力すると、一覧にタブの「週刊アスキーPLUS」(赤枠内)が表示されている

 また、ウェブページの再読み込みボタンと中止ボタンがひとつになった。ウェブページを読み込み中は「中止」ボタンになり、それ以外では「再読み込み」となる。これにより、画面上に無駄なボタンが並ぶことが減った。ブックマークもボタンになっている。

ウェブページを読み込み中は「中止」ボタンに、読み込み後は「再読み込み」ボタンに切り替わる(赤丸内)

ブックマークボタンを押すとブックマークのメニューが表示

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