タブグループの表示はGPUでアニメーション
タブバーの一番左にある[▽]マーク(タブを一覧表示する)を押すと、現在表示しているウェブページをギャラリーのように一覧表示する機能も加わった。ギャラリーから表示したいウェブページをクリックすると、Windows 7ではスムーズなアニメーションで画面が拡大する。これにはGPUを使ったアニメーション効果が使われている。
さらに、このボタンを押せば表示されているウェブページの名前が一覧で簡単にわかるため、目当てのページに切り替えるのも簡単だ。ちなみに「Firefox Sync」を使っていると、このメニューに「他のパソコンで開いていたタブ」というメニューが追加される。Firefox Syncに関しては後ほど説明する。
よく使うコマンドをまとめた「Firefox」ボタン
新UIで目立つのは、Firefox 4.0の最上部にある「Firefox」ボタンだ(Windows/Linux版のみ)。Firefoxボタンをクリックすると、よく使われるコマンドが一覧になって表示される。従来のように「オプション」からメニューをたどって操作しなくても、1アクションで操作できるため使いやすい。前述のように、従来型のメニューもAltキーを押すと表示される。
そのほかの細かなインタフェースの改良としては、URLを入力する「スマートロケーションバー」が進化している。スマートロケーションバーとは、文字を入力するとサイトの閲覧履歴やブックマークなどから、自動的にURLの文字列を補完して候補を一覧表示する機能だ。
Firefox 4.0ではこの一覧に、文字列にマッチするタブを表示する機能が加わった(必ずタブがヒットするわけではないようだが)。また、検索対象の絞り込みや性能の向上が図られている。
また、ウェブページの再読み込みボタンと中止ボタンがひとつになった。ウェブページを読み込み中は「中止」ボタンになり、それ以外では「再読み込み」となる。これにより、画面上に無駄なボタンが並ぶことが減った。ブックマークもボタンになっている。