取り付けの難易度は
結構高い
では、続いて装着の仕方や使い勝手をレポートしてみたい。
一般的なPNDは、シガーソケットにアダプターを差し込めば使えるのに対して、「SPORTS NV」は、車体側の“常時電源”(エンジン停止中も供電されるもの)を必要とする。接続の仕方はETC車載機のようなもので、常時電源が取れるなら、オーディオに引かれているものから使うなどの汎用性がある。また、電源とともにメーター機能としてインプットされる車速とエンジン回転数も車体側から配線を引かなければならない。
これらの配線をつなぐのがはコントロールユニットで、モニターにはコントロールユニットから専用のケーブルによって電源と各種の信号が送られる仕組みとなる。
取り扱い説明書には車種別の配線図が書かれているので、ユーザー自身で取り付けることもできる。だが、自信がない人はカー用品専門店などで装着してもらうことをオススメしたい。
ちなみに筆者がテスト車両(マツダ・ロードスター)に装着した際には、助手席の足元にある純正コンピュータから車速信号を、エンジンルーム内のダイアグノーシス(自己診断機能)からエンジン回転を取り出した。電源はオーディオの常時電源に接続。レブリミットやパルス数の設定など、モニターで行なうセッティングも含めて、作業工程は約2時間くらいだった。
モニターの車両への設置は、付属の回転型スタンドによって貼り付ける。回転型スタンドは吸盤タイプとなっているが、表面に凹凸のあるダッシュボードの場合は吸着性が若干弱い。そんなときは、ベース吸着板をダッシュボードに両面テープで固定し、その上に回転型スタンドを吸着させる。
スタンドには、モニターの角度を調整するアジャスターが2ヵ所。テスト車両に取り付けた感覚からいえば、スタンド自体に高さがあるため、もう少し低く取り付けられればと思った。
ナビの使い勝手はいかに!?
ナビゲーションの機能や操作性だが、PNDで実績のあるエディアの「MAPLUS E-100MP」がベースとなっている。徒歩や自転車ナビなどの一部の機能は対応していないが、クルマで使っていてデータ量や処理速度などに問題はなかった。
目的地の検索は、「名称」「住所」「電話番号」「ジャンル」などの項目がある。登録されているデータ量は、住所検索で3500万件、名称検索で200万件、電話番号検索で800万件。PNDとしては十分なデータ量のはずだ。
目的地を検索して導かれるルートだが、オススメ、距離優先、高速優先、一般優先の4つから選択することになる。
実際に目的地を設定して高速道路や一般道を走ってみたが、一般道の右左折ではもちろん交差点名や残りの距離をアナウンスしてくれるし、複雑な交差点ではモニターが2画面表示になり、確実にルートを示してくれる。
高速道路ではハイウェイモードが表示される。進行方向の3つ先のインターチェンジやパーキングエリアを確認でき、高速道路を降りる際も、2画面表示でわかりやすく進行方向を示してくれる。
走行中に橋の下やトンネルなどのGPS電波を感知しにくいところも通行したが、SPORTS NVは車速を拾っているので、GPSの信号を受信できなくても自車位置をある程度は表示できる。GPSだけで自車位置を表示することが多いPNDでは現在位置を見失いがちなシチュエーションでも、しっかりと自車位置を捕捉できている。
また、一般道や高速道路に設置されているオービスの場所が登録されているのも見逃せない。これは、ユーザー自身で追加することもできるので、新しい場所にできたオービスなどは自分で登録して管理すればよい。お好みのスポットも同じ操作で登録ができる。メモも残せるので、何がオススメだったか、どこが気に入ったかなどを残しておけば後々のデーと情報としても活きてくるだろう。
これらの登録情報は、すべてmicroSD側に記録される(本体のメモリーには残せない)。データロガーやエコモードのログについても同じだ。ミュージックプレイヤーやワンセグ録画にもmicroSDが必要となる。
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