今年2月末に発表された東芝の「dynabook Qosmio D711/T9B」は、テレビ視聴・録画機能と第2世代Coreプロセッサーを搭載したディスプレー一体型デスクトップパソコンである。新CPUだけでなく、さまざまな新機軸が導入されたこの製品をチェックしてみた。
今回評価した製品は、ボディーカラーがホワイトの「dynabook Qosmio D711/T9BW」である。
液晶テレビ風のデザインは継承
dynabook Qosmio Dシリーズは、東芝唯一のコンシューマー向けデスクトップパソコンである。シリーズには現在D711/T9Bのほかに、D710/T7B、D710/T5Bの3製品が存在するが、今回評価するD711/T9Bはシリーズ唯一の第2世代Coreプロセッサーと映像処理エンジン「SpursEngine」を搭載する最上位モデルに当たる。
本体は21.5型ワイドサイズで、1920×1080ドットのフルHD解像度ディスプレーを備えた一体型デスクトップである。デザイン自体は従来のQosmio Dシリーズと変わらないが、薄型のディスプレーをほっそりしたスタンドで支えるデザインは、小洒落た液晶テレビといった風情でどこに置いても様になる。
本体下部にはオンキヨー製のステレオスピーカーを内蔵。高音質化技術のDolby Advanced AudioとMaxxAudio 3にも対応し、テレビや映画などでの音響再生に威力を発揮する。
新CPU、ダブルチューナー、BDXL、USB 3.0
新機能が盛りだくさん!
外観は従来どおりだが、中身は別物と言っていいほど進化しているのがD711/T9Bの特徴だ。まずCPUにはSandy Bridge世代のCore i5-2410M(2.30GHz)を搭載。CPU内蔵GPUの性能強化もあって、基本性能が大きく向上している。
もうひとつの強化点は、地上/BS/110度CSデジタル放送の3波対応チューナーをダブルで搭載した点にある。連載64回で、前身である「dynabook Qosmio DX」を取り上げた際には、チューナーを1台しか搭載していない点が他社の同価格帯製品と比べた時の弱点であると感じた。D711/T9Bではその弱点が克服されたわけだ。
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