Mozilla Foundationは22日に公開されたPC用に続いて、Android用のウェブブラウザー「Firefox 4」の正式版をリリースした。動作にはAndroid 2.0以降、また17MBのストレージ領域が必要。Androidマーケットから無料でダウンロードできる(リンク)。
なお、今回リリースされたバージョンでは、Android用アプリで一般的な「Dalvik VM」と呼ばれる仮想マシン上での動作ではなく、ネイティブコードを含む開発キット(Android NDK)を用いているため、現時点ではメインプロセッサーにARMv7アーキテクチャを用いた端末上でのみ動作する。具体的には「Xperia」や「GALAXY S」、「IS03」、「HTC Desire」といったハイエンドクラスはほぼサポートするが、ARMv6コアを採用している「HTC Aria」や「ZTE Blade」(日本では「ZTE Libero 003Z」)などでは非対応となる。
Android版Firefox 4はPC版と同じくタブ動作をベースとして、普段はウェブサイトを全画面表示し、タブやブックマークなどのメニューは画面を左右にフリックしてアクセスする。またアドレス欄はURLの入力だけでなく、ブックマークや履歴、現在開いているタブなどをまとめて検索する機能を持っており、わずかな文字入力で目的のページに到達できる。さらにプラグイン機能にも対応しているほか、表示中のページをPDF形式で保存することも可能。
PC版との連携としては、Mozilla Foundationが無料で提供する「Mozilla Sync」機能を搭載。PCやスマートフォンなど複数の機器との間で、ブックマークや履歴、開いているタブなどのデータをインターネット経由で共有できる。