SMB製品と同じく使いやすいGUIツール
設定はWebのGUI「ProSafe Control Center」やCLIから行なえる。担当は、以前同社のスイッチを使ったことがあるが、XSM7224SもWebのメニューは大きく変わらない。WebのGUIにログインするとSystem、Switching、Routing、QoS、Security、Monitoring、Maintenance、Help、Indexなどのメニューがあるので、必要なメニューをクリックし、設定を行なう。
Device ViewというJavaベースのGUIを用いれば、スイッチの前面を模した画面からポートを選択し、トラフィックの統計を見たり、直接VLANやポートセキュリティ、IP、STP(Spanning Tree Protocol)などの設定が行なえる。Web GUIでもかなり細かい設定が行なえるので、多くの場面でCLIが使えなくても問題ないと思われる。
ルーティングに関しては、L3ライセンスがなくともスタティックなルーティングは可能。もちろん、IPv6はフルサポートされており、PingやTracerouteなどのツールも用意されている。CLIも業界標準のコマンドを用いることができるので、エンジニアのスキルも活せる。
スイッチとNASを10GbEで組み合わせる魅力
ToRスイッチとしての実力はもちろんのこと、ソリューションとして見た魅力はやはり10GbEでサーバーやストレージをすべて接続できる点。特に同社はReadyNAS 4200という10GbE対応のNASを用意しており、iSCSIなども利用できる。複数のXSM7224Sをスタックし、10GbEでReadyNAS 4200を相互接続すれば、高信頼な仮想化インフラを低価格に構築できるというわけだ。10GbEという大容量伝送はもちろん、カットスルー方式の転送方式を用いるため遅延も小さい。パフォーマンスもきわめて高いというわけだ。
価格もフルの10GbEスイッチとしては低廉な195万3000円(税込)で、200万円を切っている。使用期間中は、期間を定めずハードウェア故障に対する保証を提供する同社得意の「ライフタイム保証」がこの製品でも適用されるので、安心して利用できる。
ネットギアはSMB(Small Medium Business)向けの製品を数多く手掛けているが、こうしたSMB向け製品の持つ低廉な価格や使い勝手、なによりライフタイム保証といったメリットをそのまま引き継いだ10GbEスイッチは魅力的だ。10GbEの本格導入を検討するサービスプロバイダーや企業のユーザーには、ぜひその実力を試してもらいたいところだ。
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