優れた操作性 性能も低価格モバイルとしては合格点
初代dm1と比べて、キーボードも大きく変わった。キー配列はほぼ同様で(カーソルキー配置が異なる)、ストロークも1.8mmと同じだが、キーピッチは17.6mmから18.6mmとなった。わずか1mmの違いだが、一回り大きなアイソレーションタイプになったことで、隣接キーと打ち間違えにくくなった。
タッチパッドもマルチタッチジェスチャー対応となった。タッチパッド部分がキーボードと同色になったことで、見た目にも識別しやすいし反応性も向上しているようだ。左上をタップすることで、パッドのオン/オフ切り替えも可能だ。
さて、基本性能を見ていこう。CPUはAMD Fusion APUのE-350(1.6GHz)を搭載。デュアルコアCPUで、現行のFusion APU製品の中でも最高性能のものである。メモリーは4GB(2GB×2)搭載し、最大8GBまで搭載可能。また500GBのHDDを内蔵する。
気になるベンチマークテストは、Windowsエクスペリエンスインデックスが「3.8」(CPU)。Celeron SU2300搭載の初代dm1のスコアが「3.4」(ゲーム用グラフィックス)であったことを思うと、大きな違いはないように思える。
だが、メモリーやゲーム用グラフィックス、加えて7200rpmのHDDスコアが、同クラスのモバイルとしては高い「5後半」となっている。操作に対する反応も機敏で、使っていてもまったくストレスを感じないものだった。総合ベンチマークプログラム「PCMark Vantage」によるペンチマークテストでは、トータルスコア(PCMark)が「2255」。低価格なモバイルノートとしては妥当な性能といえる。
PCMark Vantage 32bitのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Memories | TV and Movies | Gaming |
2255 | 1731 | 1602 | 1931 |
Music | Communications | Productivity | HDD |
2706 | 2228 | 1725 | 3337 |
そのほかにも、Gigabit Ethernet対応有線LANや、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth3.0といった通信機能を備え、OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載する。
なお、Windowsを起動することなくウェブブラウジングやメール閲覧、音楽再生、写真表示を可能にする簡易OS 「HP QuickWeb」も搭載している。だが、HDDが速いことや後述するようにバッテリーの保ちがいいこともあり、Windows 7のスリープや休止状態(ハイバネーション)でも十分のように感じた。
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