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週刊 PC&周辺機器レビュー 第95回

Fusion採用で生まれ変わった高機能モバイル dm1-3000

2011年03月25日 12時00分更新

文● 池田圭一

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優れた操作性 性能も低価格モバイルとしては合格点

アイソレーションタイプのキーボード。主要なキーは全域で同サイズ。最上列はバックライト輝度変更やボリューム調整がメイン。標準では機能キーとして働き、F1~12を押すにはFnキーとの同時押しになる

 初代dm1と比べて、キーボードも大きく変わった。キー配列はほぼ同様で(カーソルキー配置が異なる)、ストロークも1.8mmと同じだが、キーピッチは17.6mmから18.6mmとなった。わずか1mmの違いだが、一回り大きなアイソレーションタイプになったことで、隣接キーと打ち間違えにくくなった。

 タッチパッドもマルチタッチジェスチャー対応となった。タッチパッド部分がキーボードと同色になったことで、見た目にも識別しやすいし反応性も向上しているようだ。左上をタップすることで、パッドのオン/オフ切り替えも可能だ。

オン/オフスイッチ部にはオレンジ色のインジケーターを内蔵。オフ時に点灯する

 さて、基本性能を見ていこう。CPUはAMD Fusion APUのE-350(1.6GHz)を搭載。デュアルコアCPUで、現行のFusion APU製品の中でも最高性能のものである。メモリーは4GB(2GB×2)搭載し、最大8GBまで搭載可能。また500GBのHDDを内蔵する。

 気になるベンチマークテストは、Windowsエクスペリエンスインデックスが「3.8」(CPU)。Celeron SU2300搭載の初代dm1のスコアが「3.4」(ゲーム用グラフィックス)であったことを思うと、大きな違いはないように思える。

エクスペリエンスインデックスの値は、CPUが「3.8」とやや低めだが、ほかのスコアが高いため実用では快適

 だが、メモリーやゲーム用グラフィックス、加えて7200rpmのHDDスコアが、同クラスのモバイルとしては高い「5後半」となっている。操作に対する反応も機敏で、使っていてもまったくストレスを感じないものだった。総合ベンチマークプログラム「PCMark Vantage」によるペンチマークテストでは、トータルスコア(PCMark)が「2255」。低価格なモバイルノートとしては妥当な性能といえる。

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
2255 1731 1602 1931
Music Communications Productivity HDD
2706 2228 1725 3337

 そのほかにも、Gigabit Ethernet対応有線LANや、IEEE 802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth3.0といった通信機能を備え、OSにはWindows 7 Home Premium 64bit版を搭載する。

 なお、Windowsを起動することなくウェブブラウジングやメール閲覧、音楽再生、写真表示を可能にする簡易OS 「HP QuickWeb」も搭載している。だが、HDDが速いことや後述するようにバッテリーの保ちがいいこともあり、Windows 7のスリープや休止状態(ハイバネーション)でも十分のように感じた。

出荷時はオフになっている「HP QuickWeb」。Windows 7を起動するより短時間で起動するが、日本語が使いにくいため無理に使わなくてもよさそうだ

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