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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」第57回

災害時の情報収集や情報伝達にITを活用する技 後編

2011年03月22日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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停電前の備えと停電中に役立つ技

現在人気商品となっているUPS。売り切れ続出だが、正しく使うにはそれなりの知識が必要

 デスクトップパソコンを使っている場合、停電がわかっているときはあらかじめシャットダウンしておくことをお勧めする。動作中に停電した場合、作業中のデータは失われる可能性が高いし、一時ファイルの破損によりWindowsが不安定になることもある。何より電源やストレージ、メモリーなどに負荷がかかり、故障する危険があるからだ。

 震災後、東京でも防災グッズが飛ぶように売れていると聞くが、「無停電電源装置」(UPS)もそうした商品のひとつだ。手ごろな価格の製品は、品切れになっているものも多い(関連記事)。驚くほどの人気ぶりだが、UPSの目的や性能を勘違いしているユーザーも少なくないという。

 「無停電電源」と銘打ってはいるものの、UPSはノートパソコンのような長時間のバッテリー駆動を実現するものではない。停電が起きた場合に、システムを正規の手順でシャットダウンするための、5~15分程度を稼ぐための機器なのだ。さらに、万一に備えて常に充電されているため、3~4年ごとにバッテリーの交換も必要となる。現状のように電力供給が不安定なときには安心できるが、パソコンビギナーにまでお勧めできる製品ではない(関連記事2)。停電時はノートパソコンが頼もしい。

 停電中にノートパソコンを使うなら、バッテリーを長く保たせるために、まず液晶ディスプレーのバックライト輝度を落とそう。独立GPUとCPU/チップセット内蔵GPUを切り替える機能を備えている機種なら、内蔵GPU側に切り替える。あとは、長時間負荷がかかるビデオエンコード/トランスコードのような処理を避ければいい。

Windows 7では、コントロールパネルの電源オプションに、そのものずばり「画面の明るさ」設定のスライダーがある(赤枠内)

 スマートフォンも同様で、画面の明るさを抑えたり、無線LANやBluetooth、GPSなどを無効にしたり、自動更新などを切るといった小技を併用するといい。

画面の輝度を最低にする。使わない通信機能を切るのも効果が大きい

 逆に、懐中電灯がない状態で停電に見舞われた場合は、スマートフォンをライト代わりに利用できる。もし両手を使って作業する必要があるなら、スーパーのビニール袋にスマートフォンを入れてランタン代わりにするといい。その際には明るさを上げて、自動スリープの時間を長くすると使いやすい。当然だが、その分バッテリーを消費する。

iPhoneをビニール袋に入れる真っ暗闇では意外と明るい光源となる

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