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世界最薄でパワーもスタミナも文句なし

「MEDIAS」レビュー 全部入りで7.7mm 使い勝手も◎

2011年03月22日 12時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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国産ケータイ的なスペックに加え
プラスアルファの便利機能

 おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信を搭載し、ケータイからスムーズに乗り換えられる点にも注目だ。特に便利なのが赤外線通信。送受信可能なのは連絡先のみだが、全件受信が可能なほか、連絡先交換の際に項目を選んで送れるなど使い勝手がいい。相手にメアドは伝えたいが、自宅の住所や誕生日までは教えたくないような場合でも安心して利用できる。

連絡先を受信する場合は、連絡先一覧でメニューキー→[その他]→[赤外線受信]を選択。送信時は、連絡先を開きメニューキー→[共有]で送信。不要な項目を除外して送信できる

 イマドキのケータイのような超速カメラも搭載。カメラの起動は約1秒と速く、クイックショットや高速連写といった機能も用意されている。

 具体的にはクイックショットでは約1.1秒間隔で次々とシャッターを切れる。後者の高速連写では撮影間隔を5段階から選べる。最短の約0.04秒では、1度シャッターを切るだけで約1秒間に最大25枚の撮影が可能だ。すばしっこい子供や動物の一瞬の表情を切り取れるのに便利だろう。もちろん顔検出やマクロ、手ブレ補正のほか、自動シーン判別や高感度撮影といった機能も、ひととおり搭載する。

クイックショットや高速連写が可能。高速連写は最速で0.04秒間隔で25枚の撮影ができる

 こうしたケータイ的な機能のほかに、MEDIASならではの機能も充実している。特に便利なのは起動アプリを終了できる「タスクマネージャー」と、通知領域でマナーモードや無線LANのオン/オフなどを切り替えられる「ファンクションスイッチャー」である。

 通常こうした機能を利用するには、追加アプリをインストールする必要がある。その場合、アプリの選択からダウンロード、設定まで各自で行なわなければならない。MEDIASはそんな機能を標準搭載し、購入直後から快適に利用できる点が優れている。

起動中のアプリをまとめて終了したり、機能のオン/オフなどの操作が標準のUIから可能

 ちなみにタスクマネージャーは正面中央にあるホームボタンの長押しで呼び出す。他のAndroid端末と異なり、起動中の別アプリへ切り替えたり、終了できるのが便利だ。ファンクションスイッチャーは上部の通知領域を下へなぞり開く。

 範囲選択をせずに、表示中の文字をタップするだけでグーグルで検索できる「タップサーチ」は、英単語や漢字の意味を調べるのに役立つ。ブラウザーやメールのほか、アプリを選ばず、どの画面でも検索可能だ(画面のイメージから文字認識している)。キー入力は面倒だが、音声入力は気恥ずかしいというときに使うと便利だが、英単語や漢字しか検索できない点は残念(かななどは認識しない)。今後のさらなる進化に期待したい。

ウェブ閲覧中にわからない言葉があったら通知領域を下へなぞり、左端の“タップサーチ”をオン。ウェブブラウザーに戻り、調べたい言葉をタップ。すると、自動的に文字認識され、検索窓に文字列が自動で入る

 またウィジェットについては、プレビューしてから貼れることが地味に便利な機能として挙げておきたい。多くのAndroid端末が搭載するホームアプリでは、実際に貼ってみないとウィジェットの見た目がわからない。そして気に入らなければ外さないといけない。そうした手間を省けるMEDIASは、使っていてイライラしない。

ウィジェットとアプリの一覧を、上部のタブで切り替え閲覧できる。たとえば「カレンダー(大)」を選ぶと右画面のようにプレビューできる。これでよければ右下のボタンでホーム画面へ貼る

細かな便利機能の数々が端末の使い勝手に繋がっている
すでにスマホユーザーになっている人にもオススメ

 ここまで紹介したような小さな便利の積み重ねが、基本的な使い勝手のよさに繋がっている。あえて弱点を言うとすれば、正面のボタンが下部にありすぎて押しにくいこと。そしてケータイでは当たり前になりつつある防水機能がないことぐらいだろう。

 ATOKが標準搭載されているので文字入力も快適で、もちろんドコモのスマートフォンなので、spモードに対応しており、iモードのメールアドレスが使える。底部の穴にストラップを装着することも可能だ。ケータイからの乗り換えはもちろん、すでにスマートフォンを使っているユーザーにとっても、乗り換える価値のある端末だ。


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