シャープが3月に発売した「AQUOS Z5」シリーズは、中級機でも3D立体視に対応した液晶テレビだ(ニュース記事)。
全モデルに、四原色液晶でおなじみとなったクアトロン技術、そして3D視聴時の映像ボケを大幅に減少させる新しい液晶パネル技術「ハイスピードUV2A」を採用した上で、46インチでも20万円台という強烈なコストパフォーマンスが最大のウリ。
さまざまな大画面テレビと映像コンテンツがあふれる中で、このZ5はどういう位置づけにあるのか。二人の評論家の視点から語ってもらった。
エコポイントの期限は3月31日 買い替えるなら今!
ここ数年、大画面テレビは急速な進化を遂げている。
画質や音質モチロンだが、本体が薄くなったり、録画機能が充実したりと、使い勝手も上がっている。
折しも、「家電エコポイント制度」のポイント発行期限が2011年3月31日と迫っている。そして7月には地上波がアナログからデジタルに完全に切り替わる。テレビの買い替えを考えるなら、この3月中に入手しておくのが最適だろう。
また、昨年までに購入した人も、セカンドテレビやより大画面への置き換えなどを検討してもいい。
そうしたテレビの買い替えを考えたときに、ぜひ選択肢に入れておきたいのが、シャープの「AQUOS Z5」シリーズだ。
機能面で最高性能を求めるなら、何も考えずに最高級機を買うのがベスト。しかし、現実にはそんな「大人買い」はなかなか決断できない。価格は控えめだけど、高機能な液晶テレビを選びたい──。AQUOS Z5シリーズは、まさにそんなニーズのために用意されたモデルといえる。
ポイントとしては、非常に薄型の本体。エッジライト方式のLEDパネルで、10年前のプラズマテレビの設置スペースと比べると、それまでは43V型を置いてあったスペースに、なんとZ5ならば52V型を置けてしまう。
※2001年のシャープBD3シリーズ(43V型/PZ-43BD3/横幅128.8cm)と、2010年のZ5シリーズ(52V型/LC-52Z5/横幅120.6cm)の比較
また、「3D立体視」への対応も見逃せない。専用のメガネをかけて、3D Blu-rayや3Dのテレビ放送などを表示すると、奥行きが感じられたり、手前に飛び出したり。このシリーズではメガネは別売である。今はまだ必要ないが、将来的に3D作品が充実した際にも対応でき、しかもメガネが別売の分、今、買おうとする価格が下がるというのがポイントだ。
高画質化のための機能も、ふんだんに盛り込まれている。一般的なテレビが採用している赤/青/緑というカラーフィルターに黄色をプラスした「四原色技術」によって。金色や黄色だけでなく、明るい青などの中間色を鮮やかに表現できるようになっている。
さらに、新開発した液晶パネル「ハイスピードUV2A」は、平均応答速度が3ミリ秒と高速なため、動きの速いシーンでの残像が減少。3Dコンテンツ特有の映像ボケ「クロストーク」も、従来モデルに比べて70%も低減されたという。
充実している機能面に対して、実売価格は40インチで18万円前後と入手しやすい。そんなAQUOS Z5は、ツウの目から見ても評価できる機種のようだ。まずはAV評論家の折原一也氏に、3D立体視の最新トレンドと、Z5の魅力について語ってもらおう!
AQUOSクアトロン Z5シリーズの発売日と予想実売価格 | ||||
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機種名 | LC-60Z5 | LC-52Z5 | LC-46Z5 | LC-40Z5 |
画面サイズ | 60V型 | 52V型 | 46V型 | 40V型 |
発売日 | 3月10日 | |||
予想実売 価格 |
48万円前後 | 33万円前後 | 26万円前後 | 18万円前後 |