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週刊 PC&周辺機器レビュー 第94回

よりリアルな3D表示を実現! ハイセンスな新VAIO F

2011年03月18日 12時20分更新

文● 池田圭一

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3Dにテレビ録画
AV重視のオールマイティ機

 今回評価した店頭モデルであるVPCF219FJ/BIは、CPUにSandy Bridge世代のモバイル向けクアッドコアCPU、Core i7-2630QM(2GHz)を採用する。CTO方式で販売されるVAIO OWNER MADE(VOM)モデルであれば、上記のほかに1万5000円追加でCore i7-2720QM(2.20GHz)を、3万5000円追加でCore i7-2820QM(2.30GHz)も選択できる。

 先述のとおり、3D表示を実現するGPUはNVIDIAのGeForce GT 540M、こちらもモバイル向けの低消費電力版GPUだが、Core i7内蔵のIntel HD Graphics 3000に比べて、約2~5倍のパフォーマンスを発揮するという代物だ(関連記事)。

 AV性能も卓越しており、2チャンネル同時録画が可能な地デジチューナーを内蔵。オーディオ再生も独自のバーチャルサラウンド技術(S-FORCE Front Surround 3D)を備えており、内蔵ステレオスピーカーの音質も悪くない。リビングなどにハイセンスなAV機器として設置して、常用できるデザインと機能があるといえる。

 性能面では、まずWindowsエクスペリエンスインデックスの最低値は「5.9」。「Sandy Bridge採用でこの値?」と疑問に思われるかもしれないが、プロセッサーは「7.4」でメモリーは「7.6」、グラフィックスも「6.6」と高い。つまりHDDの値が足を引っ張っている。総合ベンチマークプログラム「PCMark Vantage」によるペンチマークテストの結果も、下記のようにHDDスコアが全体に影響している。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
6090 4395 5286 6442
Music Communications Productivity HDD
5296 5873 5457 3515

 HDD性能が低いのは、店頭モデルが搭載する640GB HDDが5400rpm(毎分5400回転)と、やや低速であるためだろう。このアンバランスさは試用中にも実感できるもので、処理自体はキビキビとしているものの、アプリケーションの起動やファイル操作になると待たされて、ストレスを感じることがあった。

 VOMモデルでは5000円追加で同容量の7200rpm HDDか、5000円値下げで500GBの7200rpm HDDが選べる。また4万円の追加になるが、256GB SSDも選択可能である。内蔵ストレージは高速のものを選び、地デジ録画など大容量を必要とするストレージは、USB 3.0や有線LAN経由でのNASなど、外部ストレージの利用をお勧めしたい。

 店頭モデルの予想実売価格は25万円前後。VOMモデルは17万9800円から用意されている。新VAIO Fは一見したところ、3D表示とデザイン重視のコンセプトモデルのように思えた。しかし最新のSandy Bridge採用に、3Dゲームも楽しめるGeForce GT 540Mの搭載。さらにダブル地デジチューナー内蔵など、基本スペックも充実した「使えるマシン」である。

 既存2D BDコンテンツの擬似3D表示化が可能なことを考えても、ハイエンドなパーソナルAVプレイヤーとして大いに勧めたい。

東北地方太平洋沖地震に際しまして、亡くなられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害を受けられました皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。1日も早く平常の生活に戻れますよう切にお祈り申し上げます。

VPCF219FJ/BI の主な仕様
CPU Core i7-2630QM(2GHz)
メモリー 4GB
グラフィックス GeForce GT 540M
ディスプレー 16型ワイド 1920×1080ドット
ストレージ HDD 640GB
光学ドライブ 記録型BDドライブ
無線通信機能 IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 3.0
サイズ 幅398.5×奥行き271.5×高さ35~45mm
質量 約3.2kg
バッテリー駆動時間 約2.5時間
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
予想実売価格 25万円前後(3月19日発売予定)

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筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


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