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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第56回

災害時の情報収集や情報伝達にITを活用する技

2011年03月15日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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iPhoneではまず「災害用伝言板」アプリをダウンロードする。なお、利用時にはWi-Fiは切っておく必要がある

 携帯電話やスマートフォンでインターネットに接続できるなら、「災害用伝言板」も利用できる。各携帯キャリアのトップメニューや設定サービスに、災害用伝言板が設置されている。「無事です」「自宅にいます」など4つのステータスからひとつを選択したうえで、100文字までのコメントを付けられる。10件までのメッセージを登録できるので、状況が変わったら随時書き込める。メッセージの保存期間はその災害に関するサービスが終了するまで。

 伝言の確認ページは各キャリアごとに分かれているが、2010年3月からはキャリアを縦断して検索できるようになっている。電話番号さえわかっていれば、どのページから入力しても構わない。

NTTドコモ
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
KDDI
http://dengon.ezweb.ne.jp/
ソフトバンク
http://dengon.softbank.ne.jp/
ウィルコム
http://dengon.willcom-inc.com/dengon/Top.do
イー・モバイル
http://dengon.emnet.ne.jp/

電話番号を入力する(画面はKDDIの場合)

異なるキャリアから録音した場合でも、誘導してもらえる

 パソコンからなら、NTTの「災害用ブロードバンド伝言板」も利用できる。テキストや音声のほか、画像や動画も登録できるのが特徴だ。アップロードできるファイルサイズは、画像と音声が最大1MB、動画が最大10MBとなっている。伝言の保存期間は登録から48時間。

 家族や知人以外にメッセージを見られたくないなら、パスワードを設定できる。ただしパスワードをあらかじめ決めておくか、メールなどで別途伝える必要があるほか、設定したパスワードは解除できないため、パスワードの利用はあまりお勧めできない。他人に見られても困らない程度の情報発信に留めた方が賢明だ。

最大100文字のテキストメッセージのほか、画像や音声、動画も登録できる

 人名で探すなら、Googleの「Person Finder(消息情報)」を利用しよう。フルネームもしくは名前の一部を入力し、登録情報を確認できる。見つからなかった場合はその人の名前や住所を登録し、情報を求めることもできる。

Googleの「Person Finder (消息情報)」。「人を探している」では、人名から登録情報を検索できる

 「消息情報を提供する」では自分の状況を登録できるほか、他人の状況に関しても情報を提供できる。家族の名前や人物の特徴を書き込んで情報を求めたり、現場で出会うなどした人のステータスを登録することも可能。写真もアップロードできるので、情報が集まってくれば、安否を確認する有力な手段となるだろう(3月15日朝時点で16万件以上登録されている)。

「消息情報を提供する」では、氏名と住所を入力し、状況を登録する

スマートフォンでも利用できる。Android用アプリ「Person Finder: 2011 日本地震」も公開されている

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