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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第56回

災害時の情報収集や情報伝達にITを活用する技

2011年03月15日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 3月11日に発生した未曾有の災害「東北地方太平洋沖地震」が東日本を襲っている。気象庁によると、3月13日午前10時から3日間で70%、16日午前10時から3日間でも、50%の確率でマグニチュード7以上の余震が発生する可能性があるという。福島第1/第2原子力発電所の対応も進んでいるが、予断を許さない状況だ。14日からは首都圏での輪番停電も始まった。

 大災害時は家族や親戚の安否を確認したり、事態にあわせて適切に動くためには、情報の収集や伝達が必要になる。今回は予定を変更し、災害時に役立つITの活用法をお届けする。

安否を確認する、伝える方法

 地震が起きた直後から、いつものように電話回線はパンクした。家族や知人の状況を確認したり、無事でいることを伝えようとするためだが、安否確認は伝言ダイヤル伝言板を利用しよう。災害時には被災地からの録音を優先するので電話するよりもつながりやすいうえに、複数の相手に情報を伝えられる。

 NTTの「災害用伝言ダイヤル」は、まず「171」にダイヤルする。するとガイダンスが流れるので、録音するなら「1」、再生するなら「2」を押す。続いて、被災地にいる人の電話番号を市外局番から入力する。

  • 1711電話番号(市外局番から)で伝言を録音
  • 1712電話番号(市外局番から)で伝言を再生

 伝言の録音時間は1件あたり30秒以内で、保存期間は48時間。伝言は1~10個(状況に応じて変わる)録音できる。3月14日0時時点では、蓄積可能な伝言数は3つまでとなっている。なお現時点で伝言を登録可能なエリアは、宮城、岩手、福島、山形、茨城、群馬、栃木、埼玉、東京、千葉、神奈川となっている。その他のエリアは再生のみ可能で、録音はできない。

災害用伝言ダイヤルの基本操作方法

 ただしこの伝言は、電話番号を知っている人なら誰でも再生できる。もし部外者には聞かれたくない内容を伝達するなら、暗証番号を設定できる。最初のガイダンスが流れたときに、暗証番号を設定する録音なら「3」を、再生なら「4」を押す。すると、4桁の暗証番号を入力するガイダンスが流れる。

 基本的な操作方法はNTTのホームページ(リンク先はNTT東日本)などで確認できる。ITにある程度詳しい人なら迷うことなく操作できると思うが、デジタルが苦手な方などには直接教えてあげるといいだろう。

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