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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第29回

300fpsで決定的瞬間を逃さない!!

ビデオカメラとコンデジが高度に融合!? JVC「GC-PX1」

2011年03月15日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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300fpsのハイスピード撮影も魅力大

一面の銀世界を自宅のベランダから撮影。かなりの勢いで降る雪の、細かな動きまで鮮明に撮影できた

一面の銀世界を自宅のベランダから撮影。かなりの勢いで降る雪の、細かな動きまで鮮明に撮影できた

 この撮影画質に気をよくして、翌日はちょっと遠出をして撮影をしようかと思っていたのだが、起床するとあいにく大雪だった。出掛けるどころの騒ぎではないのだが、これを幸いと盛んに降る雪をスロー撮影してみた。

スロー動画のサンプル



 300fpsは、1/5スローの動画となるので、印象としてはちょうど映画での回想シーンやスポーツ映像のスロー再生と同様のものとなる(上の動画は動画形式が変換されており、実際の画質とは異なる)。

 解像度は640×360ドットとSD画像相当になるが、ゆっくりと動く鮮明な映像はまさに映画の1シーンを見ているようで、幻想的な印象だ。スポーツ撮影で大きな威力を発揮すると思われるが、自分の映像作品づくりの演出として使うのも面白そうだ。

 もうひとつのポイントは、最長144分もの連続撮影ができること。これもFALCONBRIDの威力だろう。従来の高速撮影では撮影時間は数十秒と短く、決定的な瞬間を捉えるのが難しかった。しかし、本機なら撮りっぱなしで高速撮影ができるので、撮影を続けながら被写体を追いかけていけるのが便利だった。

 おかげで、桜の木にいた野鳥の姿も鮮明に捉えることができた。比較的苦戦することなく、羽ばたきまで鮮やかに撮影できた。これは野鳥の撮影などが趣味の人にとっても心強い武器になりそうだ。

デジカメでもビデオカメラでもない
新しいスタイルの魅力

 デジカメライクな形状で動画撮影を行なうスタイルは、デジタル一眼カメラなどでも増えてきているが、それに近い高性能な撮影をレンズ一体型のビデオカメラで実現した本機は、今までのHDビデオカメラにはない独特のポジションを築いたと言える。

 動画も静止画も高性能で、しかも高速撮影などのユニークな撮影も行なえるなど、なかなか面白い製品だ。本機がちょっと停滞感を感じるHDビデオカメラやデジカメの世界に新風を吹き込んでくれると楽しそうだ。


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