NTTドコモは、以前からも発言(関連記事)があったように、2011年4月1日以降に新たに発売する端末について、原則としてNTTドコモのSIMカードしか使えない、いわゆる“SIMロック”を解除する機能を搭載する。同時に利用者からのSIMロック解除についても受付開始する。
SIMロック解除の対象は4月以降に発売される端末
解除しても契約内容や解約金などの条件は変更がない
SIMロック解除は全国のドコモショップで対応する予定で、手数料として3150円が必要となる。なお端末によっては数日間預かる場合があるとのこと。前述したように4月1日以降に発売される端末が対象なので、たとえばすでに発売済みの端末や、今月中に発売される「Xperia arc SO-01C」のような製品は対象とはならない。
SIMロックを解除しても、それまでと同じくドコモとの契約を継続することが可能で「ひとりでも割50」などの各種割引サービスも適用される。ただしドコモとの回線契約を解約する場合は、各種の解約料が必要となるほか、端末を購入した際に最大24ヵ月間、毎月の利用料金から一定額が割り引かれる「月々サポート」も停止される。これらの要素もSIMロック解除しない場合と同等である。
iPhone 4などで用いられている
micro SIMカードも提供開始
ドコモ以外からリリースされている端末で利用可能なドコモSIMカードについて、改めて情報が公開されている。実は従来もSIMカードのみでの契約は可能だったが、対応端末があまり広く販売されていないこともあって情報が周知されていたわけではなかった。
今回改めて契約時に利用者に対して行なわれる説明の概要が同社サイトに掲載されている。その内容を抜粋すると、
●ドコモSIMカードで利用できるのは、ドコモで提供している通信方式に対応している端末で、SIMロックが設定されていないもの
●他社携帯電話に挿入して利用する場合は、一切の動作保証をせず、利用できるサービスに制限される場合があること
●パケット定額サービスを利用していても、他社携帯のブラウザー機能を利用すると、通信料金の上限が1万395円になる場合があること
●定額データプランを契約している場合、定額通信の対象になるのは定額対応アクセスポイントに接続した場合であること
●ドコモの通信サービスを利用する場合は、技適マークが付いていることが必要となること
などである。
また4月1日からは、iPhone 4やiPad WiFi+3Gなどで用いられているのと同じ形状の「ドコモminiUIMカード」も提供開始となり、「FOMAカード」「ドコモUIMカード」「ドコモminiUIMカード」の3タイプが用意されることになる。なお、後者2つのUIMカードは3GのFOMAサービスに加え、LTEによるXiサービスにも対応している。
パケット定額の上限がドコモ端末と同じになるのは
テザリング非対応などをドコモが確認した端末のみ
料金体系については、ドコモ端末とともに契約した場合と基本的には同じだが、パケット定額サービスの上限については、テザリング非対応などのドコモが必要とする条件を満たした端末についてのみ、5460円(パケ・ホーダイ フラット利用時)/5985円(パケ・ホーダイ ダブルなど利用時)となり、それ以外の端末の場合はPC接続の場合と同様の1万395円である(確認した端末の情報はウェブサイトに掲載予定)。