オリンパスから、リニアPCMレコーダー「LS」シリーズのエントリーモデル「Linear PCM Recorder LS-7」が発表された。3月11日発売で、予想実売価格は2万5000円前後。
LSシリーズは、音楽などの高音質録音向けICレコーダーラインナップで、「L-S11」(実売価格3万5000円)や「LS-10」(同2万6000円前後)など、従来は高機能モデルが中心だった。
これらに対して、今回のLS-7はエントリー向けで、音楽に携わる20代の若者をターゲットとし、より簡単に操作できるようになっている。
具体的には、録音レベル設定で「オート」が選択でき、「REC」ボタンを押すだけで最適な音質で録音を行なえる。
もちろん「マニュアル」設定も可能で、16段階の録音レベルの調整が行なえるほか、全体のバランスをとりながら圧縮する「コンプレッサー」や、突然の大音量の際の音の歪みを補正する「リミッター」といった機能のオン/オフが行なえる。
録音形式はリニアPCM(96/88.2kHzで24bit、48kHzで16bit、44.1kHzで16bit、モノラルの44.1kHzで16bit)のほか、MP3(44.1kHzで320/256/128kbpsおよびモノラル)やWMA(44.1kHzで128/64kbps、22kHzで32kbpsおよび8kHzでモノラル)といった形式にも対応している。
内蔵メモリーは4GBで、96kHz(24bit)のリニアPCMで約1時間50分の録音が可能。また、MicroSDカードへの録音にも対応している。
録音音質については、指向性マイク2本(L/R)と、低域を補強する無指向性マイク1本による3マイクシステム「トレスミック」を新たに開発。20Hz~20kHzという広範囲な周波数帯の録音が可能だ。
また、コーデックエンジンは英Wolfson Microelectronics社製のものを採用。(内蔵マイクで)録音した音声の周波数特性をフラットにし、より原音に近づける「ReTune」技術を搭載する。
本製品の発表会には、プロミュージシャンの奥田 健治氏がゲストで招かれ、その場で生演奏。その音をLS-7の設定を変えて録音してみる、というデモンストレーションが行なわれた。ちなみに、実際に無指向性マイクのオンとオフで録り比べてみたが、やはりオンの方が低音に迫力が生まれるのが印象的だった。
