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Mac用ウィジェットをHTML/CSSで自作 (2/4)

2011年03月22日 10時00分更新

文●古籏一浩

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プロパティリストファイルの定義

 プロパティリストファイルはXML形式のファイルで、以下のようになっています(以下は前回作成したマップ表示ウィジェットのプロパティリスト)。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
  <key>AllowNetworkAccess</key>
  <true/>
  <key>CFBundleDevelopmentRegion</key>
  <string>English</string>
  <key>CFBundleDisplayName</key>
  <string>Gmap</string>
  <key>CFBundleIdentifier</key>
  <string>com.asciijp.widget.Gmap</string>
  <key>CFBundleName</key>
  <string>Gmap</string>
  <key>CFBundleShortVersionString</key>
  <string>1.0</string>
  <key>CFBundleVersion</key>
  <string>1.0</string>
  <key>CloseBoxInsetX</key>
  <integer>13</integer>
  <key>CloseBoxInsetY</key>
  <integer>13</integer>
  <key>Height</key>
  <integer>340</integer>
  <key>MainHTML</key>
  <string>main.html</string>
  <key>Width</key>
  <integer>450</integer>
</dict>
</plist>

 プロパティリストファイルは、key要素と、値や文字を示す要素(integer、string)をペアにして記述します。独自のウィジェットを作成する場合、プロパティリストを正しく設定する必要があります。テキストエディターでも記述できますが、専用の「プロパティリストエディタ」を利用する方が楽でしょう。プロパティリストエディタは、プロパティリストファイルをダブルクリックすると起動します※1

【図】fig1-2.png

プロパティリストエディタの画面

 Dashboardウィジェットは、最低限、以下の2つのプロパティを指定すれば動作します。

Bundle identifier
識別子
MainHTML
読み込むHTMLファイル

 MainHTMLは最初に読み込むHTMLファイル名で、HTMLファイルはウィジェットの第1階層に設置します(ちなみにHTMLファイルが存在しなくてもウィジェットは起動し、Default.png画像が表示されます)。

 以下のプロパティも設定しておきましょう。

Bundle name
ウィジェットの名前
Bundle display name
表示されるウィジェット名
Width
ウィジェットの横幅
Height
ウィジェットの縦幅
CloseBoxInsetX
クローズボックスの横位置
CloseBoxInsetY
クローズボックスの縦位置

 CloseBoxInsetX、CloseBoxInsetYを省略すると、ウィジェットの左上にクローズボックスの中心が表示されます。ウィジェットのまわりを半透明などにしている場合は、ウィジェットの外観に合うように調整します。値が大きくなるほど右下にクローズボックスが表示されます。

 このほか、ネットワークアクセスを許可する「AllowNetworksAccess」や、バージョンを示す「Bunlde version」などがあります。

 プロパティリストさえ設定してしまえば、あとはHTML, CSS, JavaScriptのコードを書くだけです。既存のWebページのノウハウを使ってウィジェットを作成できます。



※1 起動しない場合は /Developer/Applications/Utilitiesフォルダにプロパティリストエディタがあります

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