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スゴイ臨場感! PSPを大型テレビで全画面表示してみた

2011年03月10日 20時30分更新

文● ASCII.jp編集部 北村

モンスターハンター ポータブル3rd

無理やり拡大表示しているので高画質とは言い難いが、思ったほど低画質でもない。少なくとも、動画サイトにアップされているPSPのプレイ動画をPCモニターで全画面表示するよりかは、遥かに綺麗だ

背景の山にかかっている雲の動きなど、PSPの画面ではあまり目立たないものが、はっきりと確認できるのがいい。ハンターの足元に生えている草などギザギザ(ジャギー)が目立つ部分もあるが、文字やマップが大きくなった分見やすくなっている。これなら地面に落ちているアイテムを見落とすこともないはずだ

画面中央にいるハンターの足や腕に注目。全画面表示ではキャラクターの輪郭がギザギザで、黒いドットが目立っている。動いているときは気にならないが、ポリゴンで作られたキャラクターや草木は、静止しているとジャギーが際立って見えてしまう

 全画面表示は、動き回っているときは画質などまったく気にならないが、採取や調合などで動きが止まると、地面のテクスチャーや草木などのオブジェクトが粗いと感じた。
 一方、滝や夜空などの背景は粗さを感じず、むしろ大画面で迫力が増していたように思う。モンスターを狩猟しているときの迫力は言うまでもなく、特にハプルボッカやティガレックスといった大型モンスターが画面手前に向かって突進してきたときの恐怖感は、PSPでは味わうことのできない醍醐味だ。
 そして、アダプターを通すことで発生する表示の遅延も感じられなかった。といっても私は、コンマ数秒遅延が発生したからといって、それが原因で勝機を逃すほどゲームが上手なわけではないので、遅延が気にならないだけかもしれないが……。(もちろん自分が戦闘不能になったときは「遅延がなければ絶対に生きてたよ! クソッ」と、悪びれずに主張しますが、何か?)

狩り仲間と一緒にプレイ。写真左に座ってプレイしている人のPSPと比べると、いかに大型テレビへの全画面出力が迫力あるかお分かりいただけるだろう。ただし画面が大きくなったところで、狩りが上手になるわけではない(態度は大きくなる)

 ただ、LKV8000には思わぬ盲点が1つあった。サウンドが非常に悪いのだ。HDMIからテレビに出力されるBGMや効果音は、まるで違ったもののように感じるくらい違和感があった。一部の武器にある特殊な斬撃音やガンランスの砲撃音などに至っては、ほとんど聞こえないものもあった。逆に、ハンターの足音や草食動物の鳴き声、モンスターの咆哮などは、うるさいくらいによく聞こえる。PSPのスピーカーからはあまり聞こえてこなかった音が強調されるので、ある意味新鮮ではある。
 もちろんこれはテレビに内蔵されたスピーカーの質にもよるので、LKV8000のせいにはできないが、少なくともゲームテック製の「D端子+音声ケーブル」では、ここまで音質に違いは出なかった。
 LKV8000の本体にはオーディオ出力が用意されているので、ここにヘッドホンやアンプを繋げてみたが、やはりPSP本体のオーディオ端子に繋げた時とは音が違って聞こえた。低音が伸びていないようなのだ。変換チップの特性なのかは定かではないが、やはりここは改善してもらいたいところではある。

モンスターハンター ポータブル3rdの魅力のひとつが温泉だ。混浴のお風呂にゆっくり浸かる女性ハンターの姿を大画面でじっくり堪能できるだけでも、LKV8000を買った甲斐がある

しかもこの温泉、ハンターが必ず利用するアイテムボックスやクエスト出入口から丸見えという、かなりの変態設計。ご丁寧に横の売店では双眼鏡まで売っている。どうりで入浴料が無料なわけだ

(次ページへ続く)

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