電池寿命に不満が残るが
それを上回るレタッチ機能の魅力
使用していて少し気になったのは、コンパクトなボディに入れるため、かなり小さめのバッテリー(3.6V 680mAhのリチウムイオン充電池)を採用している点だ。カタログ上でも撮影可能枚数は約200枚(CIPA準拠)と少なめになっており、季節柄、気温の低い今現在はこの200枚という枚数も危ういかもしれない。
その一方で、電源のスリープモードからの復帰に時間がかかりすぎる気がした。スリープモードからの復帰には、シャッターを一度半押しするか、電源スイッチを入れ直すかなのだが、どちらもスリープが解除されるまでに約8秒程度かかってしまう。
バッテリー寿命が短めなFX77では早めにスリープモードに入る設定にしたいところだが、街中などをスナップしながら歩く場合は、すぐにスリープモードに入らないようにセットアップメニューから「ECOモード」で「スリープモード」の時間設定を10分と長めに設定するか、OFFにしておいて、撮らない時には頻繁に電源を切るよう心がけたほうがいいだろう。
とは言っても、FX77のレタッチの効果は結構インパクトが大きい。女性には大変うれしい機能だし、ユーザーが男性だとしても、女性の友人を撮影したときなどウケがいいと思われる。少しリップカラーの精度が足りない気もするが、この先さらに進化することを期待したい。
このところコンパクトデジカメというカテゴリー自体、あまり注目されないようになっている。FX77のように“女性を意識した”というよりも、“女性に特化した”ような、際立った特徴のあるコンパクトデジカメが、今後は注目されるようになるのだろう。