大きすぎず、小さすぎない
ちょうどいいサイズ
FX-77の本体サイズは幅99.7×奥行き20.6×高さ55.2mm、撮影時の重さは約142gと、最近のコンパクトデジカメとしては特別薄くも小型でもない。しかし、この大きさは使いやすさと持ち運びやすさのちょうどいいバランスでもあるのだろう。トイカメラとは違うので、レンズ機構やフラッシュ機構を備えれば、この大きさはうなずける。
レンズは「ライカDC VARIO-SUMMARIT」で、焦点距離は4.3~21.5(35mm判換算で24~120mm)、F値はF2.5~F5.9となる。光学5倍のズームが可能で、当然光学手ブレ補正(MEGA O.I.S)を搭載している。
感度別撮影サンプル
撮像素子は1/2.33型 ハイスピードCCDセンサーを採用。解像度は有効1210万画素で、感度はISO 100~1600までとなる。
高感度モードでは、ISO 1600~6400まで感度を上げることができるが、その場合は、解像度を3M(画像比率4:3の場合)または2.5M(画像比率3:2と1:1の場合)、2M(画像比率16:9の場合)に設定しなければならない。
撮影モードは「iA」(インテリジェントオート)「通常撮影」「コスメティックモード」「シーンモード」「マイカラー」「スライド3D」の6種類を用意。さらにシーンモードの中には24種類の撮影モードが備わっている。通常はiAに設定しておけば、主な撮影シーンと考えられる8つのシーンモードの中から、カメラが自動判別して撮影設定を切り替えくれる。
最近流行の3D画像をカメラ単体で撮影できる「スライド3D」モードは、カメラを10cm程左または右に振ることで、20枚の画像を約4秒間に高速連写し、カメラ内の画像処理エンジンで3D静止画像を生成するものだ。なお、撮影した3D画像はカメラ本体の背面ディスプレーでは通常の2D画像としてしか再生されず、立体視するには3D対応テレビが必要になる。
ディスプレーは3.5型(約23万画素)のタッチパネル液晶を採用。タッチした位置にピントを合わせ、シャッターを切る機能は当然のことながら、画面左側のスペースに最大2つのよく使う設定機能をドラッグ&ドロップすることで、ショートカットとして登録できるようになっている。
ただし、登録できる機能はすべての撮影機能(静止画/動画まとめて)から2つなので、例えば静止画撮影用に2つ登録してしまった場合、動画撮影に切り替えて別の設定機能を呼び出すためには、通常通りメニュー画面を呼び出さなくてはならない。静止画撮影と動画撮影で、それぞれに対応する機能を2つずつショートカット登録できたら、より便利だっただろう。