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西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第64回

デザインも性能もグッドで低価格 Vostro V130を試す

2011年02月24日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

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 ネットブックのブームは過ぎ去ったが、低価格なパソコンに対するニーズは決してなくなっていない。そんな市場で有利なのは、やはり調達量の多い「ワールドワイドモデル」を持つ企業だ。

 今回試用するデルの「Dell Vostro V130」(以下Vostro)は、主に中小企業市場を狙った低価格モバイルノートであり、まさにこの条件にあてはまる。2010年末に発売された機種ではあるが、対価格性能比やデザインにおいては、いまだ見るべきところのある製品である。

Vostro V130

 なおVostroは、単独の機種名ではない。実際にはモバイルノートからデスクトップパソコンまで、さまざまな特性を持つ「中小企業向けパソコン」のブランド名だ。今回試用したV130は、その中でも最もモバイル性の高い、13型・1スピンドルモデルである。本稿では、特に断りがない限りV130のことだけを扱う。

驚くほどよくできた「シンプルなデザイン」

 デルにとっては誠に失礼な話になるだろうが、多くのコンシューマーユーザーにとってデルは、「個人が買うパソコンとして、デザインに多くを期待する」タイプのメーカーではないだろう。どちらかといえば大柄で、よく言えばシンプル、悪く言えば無味乾燥な製品を出すメーカーという印象の方が強いのではないだろうか。特に「企業向け」というと、プラスチックボディーのいかにもな製品を思い浮かべがちである。

 しかしVostroは、その印象とはずいぶん異なるルックスの製品だ。アルミ合金製の精悍なボディーは、低価格機という印象を感じさせない、いい作りだ。パネルを閉じた前面や背面は台形というか、金属板を斜めに切断したような形状がモチーフとなる。シンプルに見えるが意外に凝った作りだ。厚みは最薄部16.5mmで、最厚部でも20mm以下。底面が完全にフラットで美しい。

アルミパネルの「板」の感覚を生かしたデザイン。フラットさを生かしたシンプルに見えるデザインだが、角やヒンジの加工は意外と凝っている

 1スピンドルモデルなので、光学ドライブベイはない。面白いことに、端子類は本体左右にはほとんどなく、背面に集中している。特に注目は背面だ。電源コネクターがあるのは珍しくないが、USBからHDMI出力まで、ほとんどの端子類が背面にある、という製品はほとんどない。

 この配置は頻繁にケーブルを抜き差しする場合、天板が邪魔になるのであまり使いやすいものではない。他方で、持ち歩く時にしかケーブルを外さない前提ならば、デザインと機能のバランスが取れたいい仕組みである。頻繁に抜き差しすることの多いメモリーカードスロットは右側に用意されているので、さほど問題とはなるまい。USBメモリーを頻繁に利用する人の場合には、ちょっと気になるかもしれないが……。

本体前面。左右の下側が斜めにカットされた独特のデザイン。右寄りにオーディオ系端子がある

本体背面。左からHDMI出力、eSATA/USB、有線LAN、排気口を挟んでアナログRGB出力、USB×2、電源コネクター

本体右側面。中央にダミーカード方式のメモリーカードスロットがあるだけのシンプルさだ。左側面にはスロットや端子、開口部はない

 Vostroは最廉価モデルならば、本稿執筆時点で5万8000円を切る価格で購入できる。CPUをもっとも性能が高いCore i5-470UM(1.33GHz)にしたとしても、7万5000円を切る。ネットブック然としたボディーならばともかく、このクオリティーでこの価格はちょっと驚きだ。

 確かにマイナス面もある。例えば質量は約1.59kgで、特に軽いわけではない。また、特別に薄いわけでもない。だが、サイズ的には十分許容できる範囲に入っていると感じられる。なにより、この安さの前には文句も出てこない。

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