行っとけ！　Ubuntu道場！ 第37回

～師範、コマンドでもっと色々やってみたいです！～

ファイルを探すにはどうすればいい？

やまね：とりあえずfindの話はしないとダメだよね、ということが事前に配布された台本に書いてあったんだけど、これやればいいのかな。

編集S：よろしく。

hito：よろしく。

あわしろいくや：台本準備した人たちが投げっぱなしですな……。

村田：いつものことで味噌。

hito：前回もちょっとだけfind出てきましたけど、使いこなしはまだですからね。

ミズノ：まず前回のおさらいをかねて、基本的な使い方。「find . -name '*.txt'」で、「ファイル名が.txtであるファイルを探す」と。

編集S：「.txt」と「.TXT」が混在してる場合はどうすれば？

やまね：「find . -iname '*.txt'」でどうぞ。

編集S：なんかディレクトリの下まで検索されて面倒、って場合は？

ミズノ：「find . -maxdepth 1 -name '*.txt'」でどうぞ。-maxdepth 2にすると一段下のディレクトリまで、なんていう制限も可能。

あわしろいくや：他にも、「-name」のかわりに「-regex」を使うと正規表現で検索したりもできますな。

編集S：じゃあ、ファイルサイズとかでも検索できたり？

hito：「find . -size +1M」なんてすると、1MBを越えたファイルが検索できますね。「find . -size 1M」だと、『1MBのファイル』という意味になっちゃうので注意。もっともこの「サイズ」はファイルシステムから見てのサイズで、実際のデータサイズと微妙に合致しなかったりしますね。これの説明始めると魔法の呪文レベルがさらに悪化するのでやりませんが。

瀬尾浩史：ファイルシステムの深い部分とか、ふつーの人にはネクロノミコンと大差ないペン。

ミズノ：読むと発狂するんですね。

編集S：あと、「テキストかPNGかJPEG」とかで検索したい場合はどうすれば？

あわしろいくや：「find . -iname '*.txt' -o -iname '*.png' -o -name '*.jpg' -o -name '.*jpeg'」ですな。「-o」を使うと、複数の条件を「または」（or）で並べて使えます。

村田：普通に組み合わせるだけだと、「かつ」（and）になるから注意なので味噌。「find -size +1M -iname '*.txt'」だと、「1MB以上のテキストファイル」なので味噌。「1MB以上のファイルか、もしくはテキストファイル」っていう検索じゃないので味噌。

編集S：くっ、どれもこれもアヤシイ呪文にしか見えないぞ！

ミズノ：まあ、ハタから見ると呪文でしかないですし、覚えるのも大変ですよねぇ。「-o」なんかは「or」の「o」なので、比較的覚えやすいかもしれませんが。

hito：ちょっとずつ使えるようになっていけばいいんじゃないかなー。

小林：「こういうことができる」ということだけ覚えておけば、必要に応じて検索してみる、でもいいと思いますがおー。

やまね：真面目なこと言うときにもネタ語尾モードのままなのか……。

ミズノ：ところでこういうコマンドライン、音声入力できるようになるとどうなるんでしょうね。

あわしろいくや：「ふぁいんど どっと はいふんねーむ しんぐるくぉーと あすたりすく どっと てぃーえっくすてぃー しんぐるくぉーと」とか怪しすぎますな。

編集S：どこにもスキのない魔法の呪文だ……。

瀬尾浩史：秋葉原以外の町中でつぶやいてたら逮捕されても文句言えないペン……。

hito：秋葉原ではいいんですか!?

瀬尾浩史：秋葉原だと、たまにロシア語とか中東あたりの言葉とか聞こえてくるから、みんなスルーしてくれるペン。ああまた知らない国の言葉だーとかってスルーされるハズペン（編注：実在の秋葉原ではそんなことありません）。

やまね：まずい。セオペン先生まで暴走し始めた……！　とりあえず次ページ！

(次ページへ続く)