無線LAN経由でライブラリを同期できる「Winamp」
Winamp(http://www.winamp.com/)は主にMP3形式の音楽ファイルを再生するためのプレーヤーソフトで、リッピングからライブラリ管理まで、ひととおりの機能を備えた統合型のアプリケーションだ。このWinampの最新バージョンの目玉として搭載されたのが、Android版のWinampと音楽ライブラリを同期できるという機能である。
さらに注目したいのは、このライブラリの同期機能はネットワーク経由で利用できるという点である。つまり、わざわざUSBケーブルを接続する必要はなく、PCとAndroidスマートフォンが同じネットワークに接続されていればよいというわけだ。
利用するには、まずPCとAndroidスマートフォンのそれぞれにWinampをインストールしておき、さらにAndroid側のWinampの設定で「ワイヤレス同期を有効」にチェックを入れておこう。
その上でPCとAndroidスマートフォンの両者が同一LAN内に存在していれば、PC側のWinampの「デバイス」欄にAndroid端末が表示される(REGZA Phone IS04の場合、「FUJITSU TOSHIBA MOBILE COMMUNICATIONS IS04」と表示された)。
続けてAndroid側のアイコンをダブルクリックすると、「Winamp(名前:[ユーザー名]([コンピュータ名])からのWifiペアリング要求を許可しますか?」というダイアログが表示されるので、「OK」を押す。
後はPC側でAndroid端末のアイコンを右クリックし、「同期」を選ぶと自動的に音楽ファイルの転送が始まるという流れだ。
さらに同期は双方向で行なえるため、Androidスマートフォンの音楽をPC側にコピーすることも可能。PCのWinampからAndroid側のライブラリを参照し、直接PC上で再生するといったこともできてしまう(LISMOで購入した音楽の再生は不可)。
凝った音楽プレーヤーがお望みなら「PowerAMP」
Android用のWinampを音楽プレーヤーとして見ると、基本機能は網羅されているものの、多機能というわけではない。もう少し凝った音楽プレーヤーを使ってみたいと考えているなら「PowerAMP」(http://powerampapp.com/)がオススメだ。
こちらも音楽プレーヤーだが、大きな特徴はイコライザの機能を搭載していること。PREAMPに加え、31Hzから16kHzまで11のスライダーを動かして高~低音別に自由に調整できるほか、「BASS」や「DANCE」、「ROCK」など、標準で用意されたプリセットを使うことも可能。また自分で調整した内容を保存しておくこともできる。
なおPowerAMPは15日間の試用版が公開されており、気に入れば有料版(4.99ドル)にアップグレードするという仕組みになっている。イコライザでの調整に価値を見いだせるなら、買って損はないアプリだろう。
このほかにも、音楽プレーヤーアプリは多数公開されている。使い勝手や機能、あるいは見た目でプレーヤーを自由に選べるのは、Androidの大きなメリットだろう。
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