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伊集院静の電子書籍第1弾に井上陽水/宮澤正明が参加

2011年02月18日 22時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 エムアップは17日、電子書籍の新レーベル「デジタルブックファクトリー」の設立を発表した。作品第1弾は、小説家・伊集院静氏執筆による「なぎさホテル」。ミュージシャン・井上陽水氏が楽曲を提供し、写真家・宮澤正明氏が写真を担当するなど、豪華な顔ぶれとなっている。

「なぎさホテル」

伊集院静 なぎさホテル
販売 エムアップ 価格1000円
ファイル容量423MB カテゴリブック
対応デバイスiPhone/iPod touch
およびiPad互換
対応OSiOS 3.2以降

 なぎさホテルの内容は、”最後の無頼派作家”としての伊集院静氏が誕生するまでを描いた自伝的エッセイ。すさんだ生活の中でふらりと立ち寄った「なぎさホテル」で、作家としてスタートを切ろうとする伊集院静氏と、周囲の人々の交流などを描いている。

 またフォーライフミュージックの協力により、井上陽水氏の最新アルバム「魔力」から「TWIN SHADOW」を主題歌として収録。取り壊し前の「逗子なぎさホテル」を記録した宮澤正明氏の写真も掲載しているほか、伊集院静氏への動画インタビューも収録している。

 伊集院静氏の第2弾作品もすでに決定しており、冠婚葬祭のマナーや博打の打ち方をまとめた「—男の流儀入門—」をリリース予定だ。デジタルブックファクトリーではこのほかにも、大衆演劇の女形役・早乙女太一氏をモデルとするデジタル写真集『KABUKI acting like woman 〜早乙女太一「瞬」』(仮)、AKB48の姉妹グループで名古屋を舞台に活動するSKE48の写真集を予定している。

 デジタルブックファクトリーは、活字/音楽/写真/動画を融合した「電子書籍でしかできない」コンテンツの確立を目指し、既存電子書籍タイトルをしのぐハイレベル作品の提供を行なうべく設立されたレーベル。1作品中で複数の作家/写真家/アーティストが有意義なコラボレートや意欲的な創作活動を行なえるように、印税率を40〜55%に設定しているという。

 電子書籍への楽曲提供が音楽業界にとって新たな表現の場となる可能性もあるとうたうほか、紙の書籍化について興味がある出版社に対しては、オープンなスタンスで積極に対応するとしている。

iPadを手にする伊集院静氏。同氏の「電子書籍には既存の紙媒体を改革する可能性がある」という提言が、プロジェクトの出発点になった


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