2010年CPUクーラー最強王者決定戦 第3回

TDP220Wサポートのクーラーも！

CPUクーラー2010年発売モデル最強王座はどれだ？【第3回】

ヒートパイプ改良で熱伝導率50％アップ
ZALMAN「CNPS9900 MAX」

●対応ソケット:775/1366/1156/1155、AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：131(W)×94(D)×152(H)mm/755g
●ファン回転数：900～1700rpm（RC7P未連結時）
●ノイズ：18～30dB（RC7P未連結時）
●実売価格：9000円前後
●製品情報URL：http://www.zalman.co.kr/jpn/product/coolers/9900MAX.asp
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/569/569324/

ZALMAN「CNPS9900 MAX」

　この企画では成績上位の常連メーカーであるZALMAN製品。この「CNPS9900 MAX」は、フィンを円形状に配置したZALMAN伝統スタイルを継承する2010年モデルとなる。見た目は色以外いつもの製品と変わらないが、ヒートパイプがコンポジット（焼結メタル）ヒートパイプになり、一般的なものと比べて熱伝導率が50％以上優れているという。
　ZALMAN製品としてはファン回転数が1700rpmと控えめだが、高負荷時のCPU温度は40℃の壁を越える39℃をマーク。風量もかなりあり周辺冷却性能の数値もトップクラスだ。冷やすことにこだわる人にオススメだが、実売価格は9000円前後とCPUクーラーとしてはかなり高いのがネックである。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	26℃	28.1℃	22.1℃	26.3℃	42dB	1200rpm
純正より	-10℃	-14.1℃	-7.8℃	-13.3℃	-1dB	-600rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	39℃	29.4℃	22.3℃	27.5℃	50dB	1700rpm
純正より	-25℃	-20℃	-14.3℃	-20.8℃	+2dB	-1800rpm

TDP150Wまでをサポートする大型タイプ
オウルテック「Spire TherMax EclipseII」

●対応ソケット:775/1366/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：131(W)×93.3(D)×153(H)mm/890g
●ファン回転数：600～2000rpm
●風量：40.12～92.3CFM
●ノイズ：10～29dB
●実売価格：6000円前後
●製品情報URL：http://www.owltech.co.jp/products/cpu_cooler/Spire/TherMaxEclipseII/TherMaxEclipseII.html
●ASCII.jp記事URL：http://ascii.jp/elem/000/000/528/528484/

オウルテック「Spire TherMax EclipseII」

　フィンに光沢のあるブラックニッケルコーティング処理を施し、TDP150WまでのCPUをサポートするハイエンドモデル。ヒートパイプは8mm径でダイレクトタッチ仕様だが、CPU接触部分のヒートパイプ間はすき間があり、両端の2本はCPUの隅にギリギリ届くというレベル。5本のヒートパイプをフル活用できていないのが残念なところだ。
　高負荷時の温度は44℃とハイエンドクーラーとしては標準的なレベル。ファンの回転数が700～1900rpmと可変で、冷却重視と静音重視の両方を満たせるので、幅広いユーザーニーズに対応できる製品である。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	31℃	43.3℃	26.8℃	41.8℃	38dB	700rpm
純正より	-5℃	+1.1℃	-3.1℃	+2.2℃	-5dB	-1100rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	44℃	39.4℃	23.7℃	39.3℃	48dB	1900rpm
純正より	-20℃	-10℃	-12.9℃	-9℃	±0dB	-1600rpm