2010年CPUクーラー最強王者決定戦 第3回

TDP220Wサポートのクーラーも！

CPUクーラー2010年発売モデル最強王座はどれだ？【第3回】

　毎年恒例企画となっているCPUクーラー王者決定戦。5年目となる今回は、2010年に発売された空冷CPUクーラーの中から、複数のソケットに対応した製品をピックアップして性能を比較していく。
　テスト方法は第1回と同じなのでここでは省略する。忘れてしまった人は【第1回】をおさらいしてほしい。

テスト環境
CPU	PhenomII X6 1090T BlackEdition（6コア、3.2GHz）
マザーボード	ASUS「Crosshair IV Extreme」（AMD890FX＋SB850）
メモリー	DDR3 PC-10600 2GB×2枚
HDD	Seagate「ST2160812AS」
OS	Windows 7 Professional（64bit）

価格重視の小型サイドフロー
XIGMATEK「LOKI SD963」

●対応ソケット:775/1366/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：90(W)×54(D)×135(H)mm/330g
●ファン回転数：1200～2800rpm
●風量：最大52CFM
●ノイズ：20～28dB
●実売価格：2700円前後
●製品情報URL：http://www.fastcorp.co.jp/product/xigmatek/loki.html

XIGMATEK「LOKI SD963」

　フィン部分は92mm角ファンに合わせたサイズで、サイドフロータイプとしては小型な製品だ。スペックは特に目を引く部分はないが、実売価格3000円前後とコストパフォーマンスが高いのが特徴である。
　搭載ファンが2800rpmとかなり高速回転なこともあり、高負荷時の温度はリテール比－19℃と小型製品としては優秀だ。価格と性能の両方において満足できる製品と言えるだろう。ただ、取り付けはバックプレートを使うこともあって小型クーラーの割に少々面倒なのがマイナスポイントである。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	31℃	37.5℃	27.4℃	35.1℃	39dB	1300rpm
純正より	-5℃	-4.7℃	-2.5℃	-4.5℃	-4dB	-500rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	45℃	32.5℃	25.4℃	34.6℃	54dB	2800rpm
純正より	-19℃	-16.9℃	-11.2℃	-13.7℃	+6dB	-700rpm

上から見ると蝶に見える!?
XIGMATEK「Gaia SD1283」

●対応ソケット:775/1366/1156、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量：120(W)×50(D)×159(H)mm/460g
●ファン回転数：800～1500rpm
●風量：最大56.3CFM
●ノイズ：16～24dB
●実売価格：3000円前後
●製品情報URL：http://www.fastcorp.co.jp/product/xigmatek/gaia.html

XIGMATEK「Gaia SD1283」

　フィンを上から見ると蝶が羽を広げたような形をしているユニークな製品。サイドフロータイプで、フィンの奥行きが50mmと薄いのも特徴的だ。ヒートパイプは銅製で8mm径の大口径タイプをCPUと直接接触させて熱伝導性をアップさせている。実売価格は3000円前後とコストパフォーマンスも高い。
　テストの結果は、同メーカーの「LOKI SD963」とかなり似通ったものとなった。本製品はファンが120mm角1500rpmとスペックダウンしているためと思われる。そのぶん高負荷時のファンノイズは低めなので、なるべく静かに使いたいユーザーはこちらを選ぶとよいだろう。

アイドル時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	30℃	37.6℃	27.6℃	35.5℃	39dB	900rpm
純正より	-6℃	-4.6℃	-2.3℃	-4.1℃	-4dB	-900rpm

高負荷時
	CPU温度	チップセット温度	メモリ温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	45℃	34.3℃	26.5℃	34.4℃	44dB	1500rpm
純正より	-19℃	-15.1℃	-10.1℃	-13.9℃	-4dB	-2000rpm

(次ページへ続く)