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2010年CPUクーラー最強王者決定戦 第2回

特徴あるクーラーをチョイス

CPUクーラー2010年発売モデル最強王座はどれだ?【第2回】

2011年02月16日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 毎年恒例企画となっているCPUクーラー王者決定戦。5年目となる今回は、2010年に発売された空冷CPUクーラーの中から、複数のソケットに対応した製品をピックアップして性能を比較していく。
 テスト方法は第1回と同じなのでここでは省略する。忘れてしまった人は【第1回】をおさらいしてほしい。

テスト環境
CPU PhenomII X6 1090T BlackEdition(6コア、3.2GHz)
マザーボード ASUS「Crosshair IV Extreme」(AMD890FX+SB850)
メモリー DDR3 PC-10600 2GB×2枚
HDD Seagate「ST2160812AS」
OS Windows 7 Professional(64bit)

複雑怪奇なフィン形状と配置
サイズ「羅刹」

●対応ソケット:775/1366/1156/1155、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量:130(W)×141(D)×130(H)mm/730g
●ファン回転数:740~1900rpm
●風量:37.15~110.31CFM
●ノイズ:9.8~37dB
●実売価格:3500円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/products/cpu/rasetsu.html

サイズ「羅刹」

 放熱フィンが4ブロックに分かれており、ヒートパイプが中央からねじれる形で各ブロックに伸びている独特な構造をしている。さらにフィンはメインとサブに分かれて多層化しているほか、ファンの風を効率よく受けるために「へこみ」が作られており、高冷却のための工夫が多く盛り込まれている。
 高負荷時でリテール比-17℃は特に目を引かない数値だが、アイドル時の29℃はかなりハイレベルで低速回転時の冷却性は高い。準ファンレスを狙う静音ユーザーに向いている製品である。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  29℃ 31.2℃ 29.6℃ 30.5℃ 39dB 900rpm
純正より -7℃ -11℃ -3℃ -9.1℃ -4dB -900rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  47℃ 31.4℃ 26.6℃ 31℃ 51dB 2000rpm
純正より -17℃ -18℃ -10℃ -17.3℃ +3dB -1500rpm

サイズお得意の多層フィン構造を採用
サイズ「夜叉」

●対応ソケット:775/1366/1156/1155、754/939/940/AM2/AM2+/AM3
●寸法/重量:130(W)×108(D)×159(H)mm/848g
●ファン回転数:740~1900rpm
●風量:37.15~110.31CFM
●ノイズ:9.8~37dB
●実売価格:4000円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/products/cpu/yasya.html

サイズ「夜叉」

 同メーカー製「羅刹」のサイドフロー版と言える製品で、メインとサブのフィンの多層構造化やフィンのへこみなど、共通した特徴を持つ。大型クーラーだが、サイズ製品でおなじみのワンタッチ交換式クリップで取り付けが簡単なのも魅力的だ。
 CPU冷却性能は「羅刹」よりもこちらの方が上だが、サイドフローなので周辺冷却には劣る。好みに応じてチョイスするといいだろう。

アイドル時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  31℃ 42.3℃ 29.5℃ 38.3℃ 40dB 900rpm
純正より -5℃ +0.1℃ -0.4℃ -1.3℃ -3dB -900rpm
高負荷時
  CPU温度 チップセット温度 メモリ温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  44℃ 42.5℃ 30℃ 40.7℃ 50dB 2000rpm
純正より -20℃ -6.9℃ -6.6℃ -7.6℃ +2dB -1500rpm

(次ページへ続く)

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