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電子書籍端末 短期ロードテスト 第3回

電子書籍端末をバリバリ使うにはケースが必須

2011年02月16日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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ケースとの一体感に欠けるGALAPAGOS

エレコムのGALAPAGOS用本革ケース「AVSH-GPS10LT」

 さてGALAPAGOSの方は、ヨドバシカメラ新宿西口本店で購入したエレコムの本革ケース「AVSH-GPS10LT」を装着して使っている。購入時の価格は2980円。ちなみにGALAPAGOSには、Readerのようなメーカー純正のカバー・ケースの類がない。ボディーのデザインも、Readerのようにカバーとの一体感を考慮したものではない。この点はGALAPAGOSで物足りないところだ。

 GALAPAGOS用のケースは数社が販売している(関連リンク)。今回は入手しやすくて価格も安価なエレコム製品を購入したが、デザイン面ではエクストリームリミットの「GALAPAGOS 5.5型用本革ケース(フリップタイプ)」も魅力的だ。

本体を収納して開いた状態

読書状態。さすがにReaderより大きいが、片手でも持ちにくさは感じない。親指でトラックボールを操作してページ送りをしている

 Readerのようなカバーの取り付けギミックがないGALAPAGOSでは、ブックカバータイプのケースといえども、本体をケース内にすっぽりしまう形でしか装着できない。必然的にケース装着状態での厚みは増してしまう。革製のしっかりしたケースということもあり、装着状態で読書をする場合の厚さは、最厚部で37mmほどもある。

読書状態を側面から。見るからに分厚いが、本体をポケット状のケース内に収納しなくてはならないのでしかたない

 記者のコートのポケットは小さめなので、ケース装着状態ではポケットに入らない。しかたなく、外食の際に手ぶらでGALAPAGOSだけ持っていきたい場合は、ケースに入った本体をそのまま手で持って歩いている。いつか落としそうで不安だ。

 ちなみに、AVSH-GPS10LTにはフタの裏側に、カードやメモを挟めるポケットがついている。「またポケットか!」と眉をひそめたくなるところだが、幸いポケットによる厚さの増加はほとんどないので、邪魔にはならない。……使い道もないが。

フタになる左側には、カードやメモが入るポケットがある。こういうギミックは必要ないと思うのだが……

 両者のデザインを比較すると、GALAPAGOSよりReaderの方が洗練されている。持ち歩いて使うことを前提に、ケースと合わせて設計されたReaderのデザインは、使用シーンに適したものだ。また電源キーにしても、GALAPAGOSは押し込みボタンのスイッチでロック機構がなく、カバンの中で物がぶつかると簡単に電源オンになってしまう※1。その点ではスライドスイッチで誤動作しにくいReaderの方が、持ち歩いても安心感がある。
※1 暗証番号による起動ロックをかけておけば、無入力ならすぐにスリープに戻る。

 いつか登場するであろう第2世代GALAPAGOSでは、こういったデザイン面での差を解消した製品を期待したいものだ。

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