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最大1792TBの大容量構成に対応

日本SGI、MAID採用のディスクアレイ「SGI COPAN 400」

2011年02月16日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 2月15日、日本SGIは、MAID(Massive Array of Idle Disks)技術を採用したディスクアレイ製品シリーズ「SGI COPAN 400」を発表。同日より販売開始した。

MAID技術を採用したディスクアレイ製品シリーズ「SGI COPAN 400」

 比較的アクセスの少ないデータを大量に長期保存するアーカイブ向けの製品で、主に研究機関などのHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)分野、放送・出版などのメディア業界への販売を想定しているという。

 SGI COPAN 400は、アクセスしないディスクドライブの電源をオフにして省電力化を図るMAID技術を採用するディスクアレイ製品。これまでは主にデープライブラリ装置が担ってきた大容量データの長期保存を、MAID技術を活用して効率よくできるように設計したという。

 最大112台のSATA(Serial ATA)ディスクドライブが搭載可能な高さ4.5Uのシェルフをラックあたり8台搭載できる。ラックあたりの最大ディスクドライブ数は896台で、2TBのディスクを使用すると物理容量で最大1792TBの大容量構成が可能。これは同社のRAIDディスクアレイ製品と比べても約1.5倍となっており、業界全体においても最高レベルの高密度だという。

 MAID技術の採用に加えて、フル稼働時に最大速度で稼働するドライブ数を25%または50%に設定して省電力化。MAID技術によりデータの読み書きがないディスクドライブを停止させ、稼働するディスクドライブ数も制限し、電力消費を最大75%まで削減するという。25%設定のフル稼働時で1シェルフ構成時635ワット、8シェルフ構成時で3861ワットでの運用が可能だという。

 本シリーズのラインナップは、標準モデルの「SGI COPAN 400M」、仮想テープライブラリモデルの「同400T」「同400TX」の3モデル。400Tと400TXは、400Mと必要な仮想テープライブラリ用ソフトウェアが導入されたサーバをあらかじめ組み合わせた製品となる。400Tは4台のシェルフと1台のサーバ、400TXは8台のシェルフと2台のサーバの組み合わせとなる。

 価格(税別)は最小構成時、400Mが1900万円、400Tは2600万円。

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