2月10日、EMCジャパンは重複除外機能搭載のバックアップ・ストレージ「Data Domain」シリーズを平均半額まで値下げし、新製品および新機能を追加したと発表した。これにより、もっとも安価な「Data Domain DD610」の参考価格は、210万円まで下がる。
同社では、「日本国内の重複除外市場が今後3年間で急激に成長する」と予想しており、今回の価格改定は市場の拡大を加速させることが目標という。さらに同社では、信頼性と性能の高い製品をより「お手頃」な価格帯で提供することを今年の施策としており、価格改定はその一環でもあるという。
新製品としては、ハイエンドモデル「Data Domain DD800」シリーズのラインナップが一新され、「DD890」と「DD860」の2モデルが登場した。DD890は、従来モデルよりも最大1.7倍高速な製品で、有効容量も2倍の285TBとなる。一方のDD860は、従来モデルの2.5倍速いスループットを実現し、有効容量が4倍の142TBとなる。
また、2010年5月に発表した「Data Domain Global Deduplication Array(DD GDA)」のアーキテクチャを刷新。有効容量は最大570TB、パフォーマンスは最大26.3 TB(テラバイト)/時となり、容量ならびにパフォーマンスがそれぞれ2倍となった。さらに、ファイバチャネル接続のVTL(Virtual Tape Library:仮想テープ・ライブラリ)に対応し、同社のNetWorker、シマンテックのNetBackup、IBMのTivoli Storage Managerなどの主要なバックアップソフトによるバックアップが可能になった。