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3D映像とサラウンド音声で、ゲームの世界に没入せよ!!

これは別次元! 「YSP-2200」で楽しむ3Dゲーム

2011年02月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 いまどきのゲームにおいて、サラウンド音声というのは欠かせないものになりつつある。言い過ぎと思われるかもしれないが、事実だ。

 「音の臨場感でゲームのリアル感が何倍にもなる」というだけでなく、例えばFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)では、音を聴いて敵の位置を把握するなど、“実用面”での役割も担っている。

 そして、新製品のうち半分以上の大画面テレビが3D化を果たす今年、ゲームにおけるサラウンド音声の必要性はより高まる。映像が3Dなのに音声がステレオのままでは、ゲーム製作者が意図する“真の迫力”が激減してしまうからだ。

 そこで今回は、いよいよ登場しはじめた3D映像対応のゲームを、東芝の3Dテレビ「REGZA ZG1」(関連記事)とヤマハの「YSP-2200」(関連記事)の組み合わせで体験してみた。

ホームシアターは実現が難しい
でも「YSP-2200」なら、それは過去の常識!?

「YSP-2200」のスピーカー部。薄型のスリムなサイズで、薄型テレビの手前のスペースなどにすっきりと設置できる

「YSP-2200」のスピーカー部。薄型のスリムなサイズで、薄型テレビの手前のスペースなどにすっきりと設置できる

サブウーファー部。横幅435mmのAVコンポサイズなので、ラック内などにも収納しやすい。ヨコ置きのほか、テレビ台の横などにタテ置きすることも可能

サブウーファー部。横幅435mmのAVコンポサイズなので、ラック内などにも収納しやすい。ヨコ置きのほか、テレビ台の横などにタテ置きすることも可能

 ゲームにおけるサラウンドの歴史は案外古い。「プレイステーション」時代にはRPGなどのムービー部分でドルビーサラウンド音声を採用したタイトル(ファイナルファンタジーVIIIなど)があり、「プレイステーション 2」の時代には、プレイ中の音声もサラウンド音声で収録されるタイトルが増えてきていた。

 これは、当時のゲームがポリゴンによる3Dで、ゲーム内の世界を立体的に表現するようになった流れと一致する。

 映像的な世界が立体ならば、音も立体的でないとリアルさが損なわれてしまうのだ。例えば映像によって表現される広大な世界も、結局は画面の向こう側のもの。そこに広さを感じさせる数々の音が広々と再現されると、「広大さ」を実感できるようになる。

 ましてや、今はゲームにも3D映像を採用したタイトルが登場しており、映像の臨場感に比べると、左右の広がりしか再現しにくいステレオ音声ではまったくの力不足。3D映像にふさわしい臨場感を味わうならばサラウンド音声は不可欠だ。

 とは言うものの、ホームシアターはスピーカーが5~7本とたくさん必要で、テレビの前だけでなく、後ろにもスピーカーを置くなど、家庭では実現が難しいと思われがちだ。ゲームはもちろん、映画もテレビも大好きというAVマニアな筆者ならともかく、映画のため、ゲームのためだけにホームシアターを導入するのは大げさすぎると感じる人も多いだろう。

 そして、ホームシアターに関心のある人ならばご存じの通り、最近ではテレビの周りに置くフロントスピーカーだけで、仮想的に後方の音まで再現できる“バーチャルサラウンド”技術による、手軽なホームシアター機器も増えている。しかし、これは本格的な7.1chサラウンドシステムなどに比べると、どうしても後方の音の実体感に乏しい。

 「どうせならば本格的な7.1chサラウンドを実現したいけれども、それは実現が難しい」――これがホームシアター導入に二の足を踏む人の多くが感じているジレンマだろう。

 しかしヤマハの「YSP-2200」なら、そんな心配は無用。前方にビームスピーカーとサブウーファーを置くだけで、後方の音まできちんと再現できる本格的な「7.1chサラウンドシステム」なのだ。

本格的な7.1ch再生を実現する、ヤマハ独自の
「デジタル・サウンド・プロジェクター」

スピーカー部には、合計16個のビームスピーカーが横並びに配置されている。これが独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術の秘密だ

スピーカー部には、合計16個のビームスピーカーが横並びに配置されている。これが独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術の秘密だ

 「YSP-2200」が7.1chの再生を可能にしている秘密は、独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術にある。これは横一列に並んだ16個の「ビームスピーカー」を個別に制御することで、音にビームのような指向性をつけるもの。それを家の壁に向けて放射することで、音が反射し、左右や後方の音をリアルに再現する技術だ。

音をビームのように放射して、壁面の反射を利用して後方の音を再現。「YSP-2200」では、フロント、センター、サラウンドの5.1チャンネルに加え、サラウンドバックにも対応した7.1ch再生を実現している

音をビームのように放射して、壁面の反射を利用して後方の音を再現。「YSP-2200」では、フロント、センター、サラウンドの5.1チャンネルに加え、サラウンドバックにも対応した7.1ch再生を実現している

 だから、いわゆるバーチャルサラウンド方式のものとは後方の音の再現性がケタ違い。実際に自分の後ろにスピーカーがあるような、リアルな音にびっくりするはず。

 設置が簡単で、本格的な7.1chのサラウンド効果を得られるとくれば、まさに理想のサラウンドシステムと言っていい。特に「YSP-2200」では、サブウーファーを別体とすることで設置のしやすさを高めるとともに低音の再現力を向上。スピーカー部は剛性の高いアルミボディを採用し、振動による影響を低減するなど音質面でのグレードアップも図っている。

 YSPシリーズの中では比較的身近な価格のモデルだが、音へのこだわりという点では、上位シリーズにも引けをとらないのだ。

スピーカー部背面の入出力端子。HDMI入力3系統のほか、デジタル入力3系統(光×2、同軸×1)を備えるほか、アナログ音声入力やiPodを接続できる別売iPod Dock用の端子もある

スピーカー部背面の入出力端子。HDMI入力3系統のほか、デジタル入力3系統(光×2、同軸×1)を備えるほか、アナログ音声入力やiPodを接続できる別売iPod Dock用の端子もある

サブウーファー用の出力。サブウーファーは電源のいらないパッシブ型なので、サブウーファーの配線は付属のスピーカーコードだけでOKだ

サブウーファー用の出力。サブウーファーは電源のいらないパッシブ型なので、サブウーファーの配線は付属のスピーカーコードだけでOKだ

 また、「YSP-2200」は機能性の点でも優秀。3D映像対応はもちろんのこと、ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)対応で、薄型テレビとHDMIケーブルを接続するだけで、ゲームやBDソフトの音声、テレビ放送の音声の両方をやりとりできる。もちろん、ドルビーTrueHDやDTS-HD MasterAudioなどのHDオーディオにも対応しており、最新のAVコンテンツをフルに楽しめるようになっている。


今回プレイするゲーム
「コール オブ デューティ ブラックオプス」(CALL OF DUTY BLACK OPS)

 本格的なFPS「コール オブ デューティ」シリーズの最新作は、従来の第二次世界大戦から冷戦時期に舞台を移した初の作品だ。プレイヤーはベトナム戦争をはじめ、世界各地の紛争に参加。極秘任務に挑む。

 字幕版と吹き替え版があり、今回は吹き替え版をプレイ。小山力也氏や井上和彦氏ら、豪華声優陣との“共演”は、いやがおうでも盛り上がること請け合い!

 価格は7980円。プレイステーション 3版、Xbox360版、Windows版(7/Vista/XP対応)が発売されている。すべてのプラットフォームで、3D表示に対応する。


© 2010 Activision Publishing, Inc. Activision and Call of Duty are registered trademarks and Black Ops is a trademark of Activision Publishing, Inc. All rights reserved. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.

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