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早速触った!キヤノン 「EOS Kiss X5 & X50」

2011年02月07日 14時00分更新

文● 周防克弥

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新しい全自動モード「シーンインテリジェントオート」と
撮影画像にエフェクトを加える「クリエイティブフィルター」

X5では全自動モードが「シーンインテリジェントオート」に置き換わった

X5では全自動撮影モードが「シーンインテリジェントオート」に置き換わった

 ここからはX5の新機能について触れていこう。まず、新しい撮影モード「シーンインテリジェントオート」が加わった。従来から全自動モードは備わっていたが、「プログラムオート」の延長線上でしかなく、一部の機能が変更できないようにして間違いが起きないような仕様だった。

 具体的には、露出、AF、AWB(オートホワイトバランス)、ALO(オートライティングオプティマイザ)による制御だったのだが、今回追加されたシーンインテリジェントオートでは、新たに「PSA」(ピクチャースタイルオート)の機能を加えた5つのオートが連携する「EOSシーン解析システム」で制御されるようになった。

 特に色合いに関してはPSAの機能により、AWBで色を整えた上で更に特定の色を強調するなど、効果的な写真が撮れるようになってる。

メニューの再生項目にある「クリエイティブフィルター」

メニューの再生項目にある「クリエイティブフィルター」

 また、60Dに採用されていた「アートフィルター」機能が、「クリエイティブフィルター」と名前を変えてX5に搭載されている。撮影後の画像に対して処理する機能で、用意されているエフェクトは「ラフモノクロ」「ソフトフォーカス」「魚眼風」「トイカメラ風」「ジオラマ風」の5つ。魚眼風は新搭載となる。

「ラフモノクロ」は荒れた感じのモノクロ写真になる。強弱の変更が可能

「ソフトフォーカス」はボケた感じに仕上がる。効果の強弱が変更できる

魚眼レンズ風に変形される「魚眼風」。強弱の変更が可能

「トイカメラ風」は周辺部が暗くなり、色調が変わる。色調は3色から選べる

「ジオラマ風」は、上下もしくは左右をぼかして一部だけピントが合うようにすることで、ミニチュアを撮影しているような雰囲気を出す

 また、X5では記録画像の縦横比、アスペクト比を変更できるようになった。基本は3:2で、左右上下をトリミングする形となる。

アスペクト比の変更は60D同様、3:2からトリミング処理する

アスペクト比の変更は60D同様、3:2からトリミング処理する

 さらに動画機能も強化されている。X4では「動画クロップ機能」で約7倍に拡大できたが、記録解像度がVGAになってしまっていた。しかし、X5では3倍から10倍まで撮影中のデジタルズームが可能になっている。

動画設定では、記録サイズの選択画面でデジタルズームのオン/オフが設定できる

動画設定では、記録サイズの選択画面でデジタルズームのオン/オフが設定できる

デジタルズームをオンにすると標準で3倍に拡大され、更に10倍まで拡大することができるようになる

デジタルズームをオンにすると標準で3倍に拡大され、更に10倍まで拡大することができるようになる

あらかじめ設定した時間だけ動画が記録される「ビデオスナップ」機能も搭載された

 同社の外部ストロボ「EX」シリーズを使って、ワイヤレスで多灯撮影を行なえる。複数個のストロボを用意する必要があるが、内蔵ストロボを使ってほかのストロボとの連携を行なえるようになった。

「ワイヤレス設定」で外部ストロボの制御設定を細かく行なえる

 そのほかにも「機能ガイド」や「表現セレクト」などの機能が新たに加わっているが、これらはX50と共通なので後述する。

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